鼻の症状がある方には、長時間のうつ伏せ（特に鍼）はつらいですね。詰まっても苦しいし、鼻水が気になると、リラックスして施術をうけることができません。
そこで、うつ伏せの時間は最小限にして、仰向け中心で施術を行っています。お腹、手足、頭皮、そして顔に刺して、症状の改善をはかります。
花粉症の鍼治療というと、どうしても鼻や目の周囲の経穴を考える方が多いようですが、アレルギーは全身の問題ですから、トータルな治療が必要です。たとえば、ふくらはぎの経穴が重要な役目を果たしてくれます。胃腸、特に腸へのアプローチも欠かせません。
鍼灸医学の基本となる五行説では、鼻、のど、気管支、肺、皮膚、大腸などアレルギーに関連する器官は「金：metal」に属します。興味深いですね。
