観光事業
観光事業について東京都、そして大阪府在住の皆さんと話し合いました。
首都圏から見ると和歌山県を知らない人からすると遠い存在であり、大阪から見ると和歌山県は近いけれども時間感覚では遠く感じるということです。
大阪から和歌山県に頻繁に来ている人は魚釣り、ゴルフ、サーフィン、キャンプなどが趣味の人で、アウトドア派の人は好感を持ってくれています。
単に観光ではなく自然を相手にアクティブな人が来県しているようです。
また白浜町への海水浴に来ている人も多く、海と川、山が和歌山県の魅力になっているようです。
東京からは熊野白浜リゾート空港を利用する人が多く、和歌山県に来たことがある人にとっては「約1時間で白浜町に行けるので、東京からも近いリゾート地でゆっくりできる」との認識があります。
度々、白浜町を訪れている方は「温泉と料理ですね。料理は新鮮でおいしくて東京と比較して安価なので満足感が高いです。素材の良さを感じます」という話がありました。
またアジアの人からは「和歌山県は観光地のイメージがありますが、白浜空港に定期便やチャーター便がないのはビジネス需要が少ないからだと思います。ビジネス客がベースにあれば仕事での利用があるので航空会社の定期便などにつながると思いますが、残念ながらビジネス需要が弱いので定期便に至らないのです」と話がありました。
熊野白浜リゾート空港のアジアからの定期便やチャーター便を飛ばすためには、ビジネス客の利用が不可欠です。
白浜町、和歌山県との国際便は企業進出とセットにして考えるべきで、白浜町と周辺市町から外国への観光客の利用が増えて安定しない限り、国際便の定期便就航は難しいと思います。
そして和歌山市から外国に行く人は関西空港を利用するので、熊野白浜リゾート空港の市場圏内に入らないこともあります。
和歌山市からアジアに向かう飛行機の利用はビジネス客があることが条件になると思います。
ですから定期便やチャーター便の就航のためには、アジアから和歌山県への企業進出が前提となります。
それを実現しないで滑走路を2,500メートルに延伸するだけでは記念行事があるとき以外、国際便は飛ばないと思います。
県全体に影響のある政策は、そこだけを見ていては成り立たないものが多く、国際線と企業誘致、インバウンド観光とホテル、和歌山県に行かなければ買えないお土産などを総合的に考える必要があります。