対等な議論 | 片桐あきひろオフィシャルブログ

対等な議論

県議会定例会二日目となりました。

議長、副議長の選出と6月以降の常任委員会や予算特別委員会などの所属が決定しました。

僕は引き続き建設委員会に所属することになりました。

 

 

また本日も、一般質問で予定している項目に基づいて議論を交わしました。

一般質問をすることは、県政の課題についての考え方や進め方、そして対応策などを議論する機会になるものだと考えています。

 

一般質問に関しては取り上げた項目の政策についての意見を交わしているので、議論を重ねることによって発展性があり深みも出てきます。

議員は現場を歩いた中で見つけた課題や人と会って話した内容を元にして一般質問で取り上げる項目を決定し、そこから専門家や関係者と話を交わし、課題の調査や情報収集をして原稿を作成します。

県職員さんは豊富なデータを有しているので、国が実施している対策や施策の適用状況などの課題に向き合ってくれます。

 

大きく仕分けすると、議員は現場の意見、県職員さんは豊富なデータを元にして課題の解決に向かおうとしています。

同じ目的に向かって意見を出し合い政策論議を交わしているのです。

このことが県政の課題を解決するための最適な手段だと考えています。

現場を知らない、一般質問で取り上げた項目の議論を交わすことが県政の要諦となります。

 

一般質問での議論は対等であり、対等であるから自由に意見が言えるのです。

一方が高圧的であれば自由な意見が言えませんから、万が一、議員の姿勢がそれでは県政は前進しません。

 

有利な立場を笠に着て、自分が望む結論に向かわせることや押さえつけるようでは対等な立場で議論ができないことになります。

尤も、昭和の時代ではありませんから、令和の時代にあってそんなことはないと思っています。

 

議員と県職員さんが「対等に議論が出来る関係」こそ県政に必要なことであって、一方的、高圧的な姿勢は「対等に議論できる関係」ではありません。

これが議論をするうえでの基本ですから、今議会でも県政を前進させる論議を重ねたいと考えています。

 

昨日の「クローズアップ現代」は、官僚の退職が多くなっていることが問題だと指摘する番組でした。

官僚の仕事が忙しすぎて、労働基準法を超えた時間外労働になっているということです。

その原因の一つに議員からの質問に対する大臣の答弁作成や資料作成があると言われていました。

質問の通告が遅いことや、議員からの呼び出しが多いことから昼間はその対応に追われ、政策策定などの業務は時間外で行っているようです。

 

 

そのため国会開会中は時間外労働が増えているので、精神的、身体的にきついので退職する官僚が増えているそうです。

地方において議員と県職員さんは、県政を前進させるという同じ目的を持って仕事をしています。

ですから敵対する関係ではなく、対等に議論する関係なのです。

この基本を忘れることなく、今議会でも十分に議論を交わして一般質問に挑みたいと考えています。

 

和歌山県の岸本知事は働き方改革を推進しているので、17時以降の会議や上司からの仕事の指示は禁止していますから、僕もその考え方で議論は午前または午後一番から、また新たな資料作成や、今存在していないデータを求めることのないような議論を行っています。

 

今回の一般質問予定者の意思表示は明日が締め切りとなっています。

通告日までの期間を活用して政策論議を交わす予定にしています。

 

社会、そして和歌山県をよくするためにやりがいを持って仕事ができるよう、共に現状から考えた県のあるべき姿を考えていきます。

今日も職員の皆さんには、議会での時間を有効活用してもらったことに感謝しています。

 

また本日の本会議で常任委員会の所属が決定しました。

僕は昨年に引き続いて建設委員会委員となりました。

県土発展のために当局の皆さん、委員の皆さんと一緒に尽力したいと考えています。