政策制度セミナー | 片桐あきひろオフィシャルブログ

政策制度セミナー

市内の支援組織から案内を頂戴していた「政策制度セミナー」で講師を務めさせていただきました。

 

仕事を終えた後の時間に集まっていただき、セミナーに参加してくれた皆さんに心から感謝しています。

皆さんの貴重な時間を預からせてもらっていることを意識して、心から県政報告を行いました。

 

今回、令和6年2月県議会一般質問で知事と議論を交わした項目を中心に説明を行いました。

 

説明した内容の項目は次の通りです。

 

  1. JR和歌山駅周辺の再整備について
  2. JR和歌山駅から南海和歌山市駅までの中心市街地の再整備について
  3. 企業誘致に現状について
  4. 都市計画道路を始めとする和歌山市内の主な道路の延伸構想について
 

以上の項目を示したうえで県政報告を行いました。

 

JR和歌山駅周辺の再整備に関しては駅舎の建て替えはもちろんのこと西口と東口前の再整備と駅前周辺をどう再整備に含めるのかを含めて検討することを伝えました。

令和6年度は構想計画に着手し、令和7年度は事業計画の策定、令和8年度は個別事業計画の策定を目指しています。

 

講演後にいただいた参加者からの意見、要望は次の通りです。

 

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1.現在の路線バスは西口と東口の連絡がないので利用しにくい状況になっています。

路線バスに乗車してJR和歌山駅東口で下車すると、地下連絡道を歩いて西口に移動してバスを乗り換える必要があります。

つまり東口から東側に住んでいる人が中心地に行く場合、一旦、バスを降りて西口に移動して乗り換える必要があるのです。

この連絡の悪さが路線バスを利用しない原因の一つでもあります。

高齢者にとって路線バスはJR和歌山駅や中心地に行くために必要な手段ですが、乗り換えが不便なため利用し辛いのです。

 

以上の意見です。

 

・路線バスを東西玄関口で乗り換えなしで運行して欲しい

高齢者の方々は路線バスを利用したいのですが、歩行が辛いので乗り換えのために歩くのであれば「利用しない」と思うのです。

東口と西口をつなぐことで路線バスの利便性向上が図れると思います。

 

→ここでもJR和歌山駅からの二次交通が課題になっています。

和歌山バスの鳴神線の一年間の存続が決まりましたが、利用者にとって利用し辛いままなら利用者は増えません。

利用者が増えなければ、再来年度に再び廃線の話が出てくることになります。

将来にわたり利用しやすいように東西玄関口の路線バスの乗り換えがないように考えることが課題です。

利用者の視点で路線の検討が必要です。

 
 
2.LRTの計画について

JR和歌山駅からLRT(路面電車)を運行する計画はありませんか。

宇都宮市が導入するとも聴いていますが、中心地の移動手段確保のためにLRTを検討して欲しいと思います。

 

→以前、10年以上も前のことですが、県が検討委員会を設置して導入を考えたことがあります。

同委員会の座長は知り合いだったので、計画を説明してもらったことがありますが、結局は反対の声が出てきたため県の検討レベルで結論を出すことが出来ず、計画は見送りとなり実現しませんでした。

当時導入していれば国庫補助金は10/10だったので、地元自治体の負担はゼロで導入できていたので残念な結果となりました。

地元の理解と参画してもらうことが、この再整備計画にもLRT導入においても不可欠です。

県と和歌山市、そしてJR西日本で協議会を立ち上げていますが、事業化にあっては地元の参画が必要となります。

 

 
3.JR和歌山駅と南海和歌山市駅を結ぶ鉄道の利便性向上について

二つの主要駅をJR紀和線でつないでいますが、午後20時以降は1時間に一本程度の運行になっているので、通勤で利用するには辛いダイヤになっています。

仕事の都合で乗り遅れると1時間待ちなので、仕事帰りの身にとって辛いのです。

 

→両主要駅を結ぶ路線は高架にしていることから、通勤や通学の時間帯はもっと電車を走らせるべきだと思っています。

JR和歌山駅からの阪和線や紀勢線と南海本線が一次交通だとすると、紀和線は二次交通に該当すると思います。

和歌山市の課題は路線バス、貴志川線などの二次交通との接続が弱いことにあります。

路線バスと同じように紀和線の利便性向上もJR和歌山駅周辺再整備の検討課題として取り上げます。

 
4.保育園の問題について

自宅近くや自宅と勤務地を結ぶ線上の保育園を希望しても入園ができないケースがあります。

保育園の充実を図って欲しいと思います。

 

→和歌山市は保育園の定数と利用者の人数のバランスが取れているので、待機児童が少ないのです。

しかし希望する保育園に入園できないケースがあります。

園児が多数いる地域の保育園の定数が折り合わないケースがあり、希望する園への入園が叶わないことから問い合わせも来ています。

希望する保育園の定数に問題があることは和歌山市に伝えます。

但し保育士さんが担当できる保育園児の人数が決まっているので、私立の場合は経営上の問題もあるので、協議しながら対応したいと思います。

 

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