8の字会 | 片桐あきひろオフィシャルブログ

8の字会

和歌浦の8の字公園にある公衆トイレを清掃している「8の字会」会長宅を訪ねて、最近の活動を聴かせてもらいました。

この会が発足したのは2001年なので23年目を迎えています。

この間、年末年始を含めて一日も欠かさずにトイレ掃除を継続しています。

この会は地元自治会を中心にした有志の集まりで、毎月、当番を決めて清掃を行っています。

特筆すべきことは23年間、休むことなく活動を続けていることです。

 

元々、この公園の公衆トイレは汚くて、扉が壊されるなど治安面の不安もあり、撤去することも検討されていました。

 

しかし建て替えすることと地元で管理することを条件に残すことになりました。

地元設計士が担当した公衆トイレは、当時は斬新で注目を集めたほどです。

しかしトイレは使うことで役割を果たします。

誰も使用しないトイレではいけないと思った地元自治会は、「地元はもちろんのこと海水浴客や観光客にも安心して使ってもらおう」と考えて、トイレ掃除をすることにしました。

 

トイレが汚ければ使う人はいなくなり、人が近寄らなくなれば治安も乱れるので、トイレを掃除して地域の美と治安を維持することを目指しました。

ここに名言である「美は美を守り美をつくる」の言葉が生まれました。

 

このスローガンを掲げて地元を中心に「8の字会」を結成しトイレ掃除が始まりました。

 

その間、掃除を担当した人が担当した日の「トイレ日誌」を書き込み、翌日の担当者に引き継ぎます。

年末年始、夏休みやお盆も含めて年中無休、現在に至るまでトイレ掃除を続けているのです。

真似ができないほどの素晴らしい取り組みです。

 

地域の美と安全と安心を護る取り組みは県内外から注目を集め、これまで和歌山市やトイレメーカーからも表彰されています。

地域の美化、地域の絆、地域の安心と安全確保の観点から高い評価を得ています。

 

スタートしてから23年間の取り組みを聴かせてもらい、地域の力は地元の人たちが築いていくものだと感じました。

積み重ねていくことで人に話せる活動になっていくのです。

 

これまでの「8の字会」の清掃活動に敬意を表すると共に、今後も変わらない活動に期待しています。