紀伊半島の課題 | 片桐あきひろオフィシャルブログ

紀伊半島の課題

紀伊半島は国土軸から外れているので高度成長期や日本列島改造の時代の開発に取り残された歴史があります。

明治時代は大都市、和歌山市を抱えた和歌山県ですが、低迷して久しくなっています。

国土軸から外れていることが開発から遅れた原因の一つですが、アジアやアメリカとの関係を考えると紀伊半島は重要な場所になります。

 

太平洋から最も近い本州は紀伊半島ですし、外国の戦闘機などがレーダーで日本の位置を確認する場所も紀伊半島だと聞きました。

海路の時代は要衝だった紀伊半島ですが、陸路と空路の時代に移ると共に中心から外れていったのです。

人が行き交うところが交流の中心となり経済活動も盛んになりますから、明治以降、段々と衰退していった経緯は良く分かります。

 

しかし国防の上でもアジアとの関係でも、和歌山県は重要な位置を占めていると聞きましたから、地政学からも衰退させてはならない地域だと思いました。

特に県庁所在地である県都が衰退してはいけないのです。

大型の商業施設は郊外に和歌山市以外に出現していることから、以前ほど和歌山市に人が集まってこない状況となっています。

再び市外から人を呼び戻すことは簡単ではありませんが、諦めることなく挑戦することが大事です。

 

対策としては先端企業や大学、そして病院の誘致などが考えられますから、誘致活動を続けています。

ただ和歌山市内中心部で大型商業施設を誘致できる場所が見当たらないので、どうしても郊外になってしまうことが難点です。

そのためそれ以外の、例えばeスポーツに代表される競技施設や集客施設などの誘致はとても大切です。

 

またシステムエンジニアやeスポーツなどの専門性の高い学校ができると、県外からも学生が集まることになります。

そんな視点で和歌山市を考えてみたいと思っています。