年末になると、今年の漢字やら、今年の3大ニュースやら、一年を振り返る機会が増えますね。
コロナに明け暮れた感がありますが、皆さんはどんな一年でしたか?

 

私は今年「ゆずりは(譲葉、楪)」という言葉を知りました。

ユズリハは植物の名前です。冬ざれの風景の中でも青々と葉を茂らし、
新しい葉がととのってくると、古い葉が「譲る」ように散ることからその名がついたそうです。
めでたい木として正月飾りにする地域もあるそう。

 

 

古い葉は決して散り急ぐわけでなく、
若い葉が育ち、一人前になるのを十分に見届けてから、ある日ハラりと散る。
さり気なくてカッコいいです(笑)

 

譲る

自分の持っているものを与える

自分を後にして他を先にする

 

獲得する・消費するばかりの社会の中で、譲り合う大切さを忘れていなかったか?

少なくとも次の世代にきらめくエネルギーを譲ろうという社会を作ってきたか?

ふりかえれば、沢山のごみを残し、環境を守りきれず、マネーゲームの先に還元という仕組みもない世の中ができ上がってしまっていることに今さらながら焦燥感を持ちます。

 

ユズリハの木の下では、古い葉が枯れて土となり、小さく新しい芽の肥料となるそうです。

子どもからお年寄りまで、誇らしく生きられる世の中。
循環型社会の辿りつく先はそういう世界なのかもしれませんね。

ユズリハという言葉が新しい価値基準に気づかせてくれました。

 

【片付け=良い循環を創り出す行為】であれ!

今年も大変お世話になりました。皆さまの年の瀬が、ホッと一息ついて感謝の気持ちが行き交うあたたかなものでありますよう、お祈り申し上げます。

 

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庭木図鑑 植木ペディア(著作権フリー&無料の樹木の写真)

 

こころとすまいのお片付け「旬の片付け2020年12月編」

ユズリハ:どんな風に「生きようか」は、どんな風に「散ろうか」の始まり | 片付けコーチ 福島典子 (noriko-web.com)