ノーベル化学賞受賞者の根岸氏(85歳)が、6日、お亡くなりになられた。
楽天主義だったと伝え聞いている。
夢を持ち続けることの大切さを繰り返し訴え、内向き思考の日本の後輩らに「若者よ、海外へ出よ」とエールを送り続けられた。
2010年の賞授賞式後のインタビューだったと思われる。
私自身、その時、地方の議会議員。
海外へ6年間、放浪した身として、「若者よ、・・・」のメッセージには、そうだな、と賛同していた記憶がある。
さて、若者が若いうちに海外を見て回ること、には賛同する私であるが、私の失敗事例も述べておかねばなるまい。
私も、氏と同じく、楽天主義者である。
「あわてるな、深く考えるな、なるがままになる」が私の持論である。
私の場合は、何の当てもなく、何の計画もなく、期間も1年間、という感じで海外に出た(厳密には、日本を脱出した、の方が正解かな)ので、何の後ろ盾もない状況。
6年後に帰国に至るのだが、日本社会は、そんな異端者を相手にするような風土でもないなかったかな。
日本社会は、明確な理由がある場合以外に、レールを外れると、そのレールに後から乗ることが非常に困難だろうね。
例に示すと、高校卒業して、すぐ就職すること。
大学卒業して、すぐ就職すること。
卒業後に、一定期間、海外へ行く、という、日本社会のレールを外れると、かなり大変かな。
最後に、海外に出ると、海外で事業を始めた色々な業種の日本人に刺激を受けた私である。
貿易関係で現地で長く事業をしている方が言われていた言葉が忘れられない。
「会社がバックにある日本人の駐在者は、プライベートなホームパーティーでも、○○会社の△△です、と自己紹介する。 つまり、会社の肩書がなければ、何もできやしない、人たちだ」と。
バックがあってリスクがない者と、自らの手で道を切り開いた者、の差だな。
!!!