GWの前半の3連休を利用して、またしても韓国に行ってきました。


前回はただただソウルを観光しただけでしたが、

今回はしっかり野球観戦です。

そしてソウルではなく、韓国の真ん中あたりに位置する大田(テジョン)という都市。

ここを本拠地とするハンファイーグルスの試合観戦です。


大田駅まではソウル駅から1時間でいけるKTXという高速鉄道が一番楽な交通手段と思われますが、土曜日の朝だったからかチケットは全て売り切れ。

結局窓口で「大田駅に行きたい」と言うと1時間50分のITXという列車で、デッキ等でのスタンディングなら行けると言うのでそれで購入。


大田駅構内は新幹線の駅のような感じで広く、様々な案内板もしっかり外国語での記載があるので何も困りませんでした。

そして駅の外。

この田舎感!!

ソウルと大きく異なり、見た目でわかる西洋からの観光客の姿も0、ソウルならあちこちで聞こえてくる日本語、中国語も一切聞こえません。

基地が近くにあるのかもしれませんが、軍服を着た若者が多く、彼女と歩いているところや、待ち合わせに小さな花束を持って現れている姿を見てちょっと感動しました。(ドラマかよ!とも思いましたが)


ハンファイーグルスの本拠地、ハンファ生命イーグルスパークの最寄駅は大田駅のお隣の中央路駅。写真を撮ってくるのを忘れましたが、寂れた商店街、心ばかしの若者向け洋服屋、アジア人の勘が「風俗だ!」と思わせる建物などがあり、人通りは少なめ。


球場までは中央路駅からゆっくり歩いて25分ほど、タクシーなら5,000wほどで行けます。

試合開始は17時でしたが、12時過ぎには周辺に到着してしまったため、下見がてら球場へ。


大通りから球場の入り口とは到底思えない細い道を曲がると、いきなり球場が現れます。

そして入り口の周りでは、

車を降りたところを囲まれるリュヒョンジン選手(矢印の人)


駐車場で行儀良く1列に並んだファンにサインをしているムンドンジュ選手をはじめ、出勤してきた選手の入り待ちが行われていました。


写真はだいたい選手がファンのスマホを使って撮ってくれます。


※2日目もこの様子を見たくて早くに球場へ行ったので、1日目2日目の写真が混ざっています。


まるでディズニーランドのキャラクターグリーティングのよう。

急いでいたのか足早に球場入りをしようとしたリュヒョンジン選手はまんまとファンに囲まれましたが、基本は選手を囲んだり揉み合いになることもなく、スタッフさんの指示の下きちんと列に並んで順番を待っています。

皆荷物を置いて選手の元へ向かうので、盗難の心配も誰もしていない、日本と同じような治安の良さを感じました。


韓国語喋れないので韓国人選手には近づくことができませんが、ちゃっかり助っ人のPerlaza選手と写真を撮ってもらう日本人


NPBに来る助っ人選手たちの多くもそうですが、ノリが良くファンサが神。

言葉の壁がありますが、一人一人に「アニョハセヨ〜」「アニョハシミカ〜」と挨拶し、お辞儀をし、写真を撮る時は「ハー、トゥ、セ」と言い、本当に丁寧で優しい対応でした。カブスのマイナーから来た選手ですが、まだ若くメジャー昇格が夢とのことなので、ぜひ我らがパドレスへ。


ナイターの日のグッズショップは試合開始3時間前に開店するようです。

ホーム開催日が連日満員になっている影響かグッズは品薄でしたが、ユニフォームは購入できました。

ユニフォームを購入したらレジで選手名を指定し、背ネームも購入できます。

買った背ネームはショップ外のブースで圧着してもらいます。

隣にちょっと写っている白いユニフォームも私のです。

国際大会で東京ドームに来た暁には絶対に着ていきます(日本戦以外)。


ソウルとは大きく異なり、球場のスタッフもその他の飲食店の方も、外国人の対応に不慣れな感じ。駅以外では英語で案内できる人に会いませんでしたし、私が同じアジア人で見た目では外国人であるとわからないため、英語を使った瞬間「は!?なんだこいつ...あ、外人か!」みたいな戸惑いが見られました。


試合開始2時間前に開場。ビジター選手のバッティング練習などが見られるのはMLB、NPBと変わりません。NPBだと試合開始30分前くらいからスタメン発表のスクリーン演出、その他MCさんのパフォーマンスなどが必ず行われますが、この日のハンファではそのようなものはなく、試合開始本の数分前に始球式、国歌演奏があるのみでした。


試合開始と同時に主に攻撃側が主体となって応援が始まるのですが、私が2階席にいて団長、チアリーダーのステージは一切見えなかったのだけが残念です。

応援の雰囲気がわかる動画とかあるかな、と探したのですが、マイクの性能のせいか圧倒的なファンの歌声が全然聞こえなかったので貼るのはやめておきます。。


球団によって色があると思いますが、ハンファの応援歌はどれも、戦隊物の主題歌や劇中歌を彷彿とさせる、キャッチーで明るくて爽やかな楽曲アレンジ。歌詞はだいたい同じワードを使い回しているので、言葉がわからなくてもすぐ覚えられます。


試合、プレーの雰囲気としては、国際大会を見て分かっていた通りやはりピッチャーのコントロールが悪く、四球、HBP、暴投が多い。守備に関しても平均的にNPBの一軍レベルよりは劣るので、無駄にヒヤヒヤしたり、「あ、今の取れないんだ」と思うことがありました。

一方で打撃に関しては、見ていてとても楽しく、どんどん点が入るのでずっと盛り上がっていられます。


球場は10代後半から30代前半くらい、選手と同世代のファンが大多数を占めていました。日本の球場では、野球が国民に人気すぎるスポーツであること、収容人数が多いことからか、必ずと言っていいほど不審な動きをする客、異臭を放つ客、酔っ払いに出会ってきたのですが、この球場ではそういう人を見かけませんでした。


KBO観戦、東京からであれば北海道や福岡などの国内遠征に行くのと変わらないお金、時間で行けますし、「野球」というスポーツが好きな人には絶対におすすめしたいです。

すでに次回の渡韓の予定を立てているほど、韓国プロ野球、非常に楽しいです。