電子書籍 「ワタシハ・・・多重人格だった １巻」
出しました。
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私はいつでも唇をかみしめている子どもだった
「取材をしたいんです」と北海道新聞の記者である西本さんからメールをいただいた。
里親会の会長として「要保護児童対策関係者」として1年に数回会議に参加することがある。
2019年はDV被害と、性被害に関する支援者の問題や、支援機関の現状についてのお話でした。
私は、質問ありますか？といわれて誰も手を上げないときは、手を挙げて
「大人になった被害者のことを考えてほしい」
「里親になる人が増えてほしい」
「社会が子どもを救う力になるから、声がけをしてほしい」と伝えている。
それは・・・
私のように保護もされない
助けてももらえない
大人になっても頼る人がいない
学校でも気が付かない
そこそこに生きている
こういう子どものほうが生きにくいと知っているからだと、できるだけ
語るようにしている。
それは
自分が大変だったことを知ってほしいということではなくて
当事者が語らないと、「陽が当たらない」ということを知っているからである。
それはかつての「障がい当事者」だったり、「高齢者問題」だったり、
DVだったり、水俣病だったり・・・
私は聴覚障がい者とのかかわりの中で
人権を守られないということがどれだけ
人生に影響するかということを学んだ。
まさかそれが自分にも当てはまるだなんて
知る由もない。
そんな地味な活動をしていた時に
私を発見していてくれたのが西本さんだった。
実名で記事を書いてもらうことが
こんなに大変で時間がかかるとは
想像もしていなかった。
かれこれ
6か月。
なんども、話を聴いてくれたり
電子書籍の原稿を読んでもらったり
時には、たわいのない会話もあって
楽しかった。
記事の中には「多重であること」は書かれていない。
出してもらいたかった気持ちももちろんあったし、
西本さんもそれはきっと同様のはず。
でも
こんなに丁寧な文章で表現されていることで
それがなくても、なぜ電子書籍を書きたいのかということは
伝わるだろうなって思います。
本当に感謝しかありません。
ひたすら、隠されている性暴力被害。
それでも、先駆者はいた。
本に書いていてくれたり、伝えてくれていた。
いまよりもっと、密かに・・・
FBでのコメントやシェアしてくれた方の数を見て
一人じゃないんだな…って朝思いました。
もちろん夫も、娘もいるので
昨日の夜は「きみが生きてきた証が形になってよかったね」と
夫が頭をナデナデしながら、伝えてくれた。
娘は家族lineの中で
「泣いちゃうね」と一言。
昨日は甥っ子の卒業式だったので
妹には伝えなかった。
せっかくの感無量なイベントなのに台無しにしないようにって思ったから。
今年60歳になって結構頑張ってきた私が自分を認められたのは
周りが私のために怒ってくれたり
泣いてくれたり、悲しんでくれたことだったり
自分のことのように喜んでくれることだったり
私自身が里子さんたちと関わっていて
日に日に、表情が明るくなっていくんだなってことを
目の前で知っているからなのだと思うのです。
小さなうちに、助けてあげてほしいという
私の中のちいさいお姉ちゃんの願い。
大人の私と子どもの時の私の心が
リンクして、つながっているからこそ
わかることなのかもしれません。
ただじっと唇をかんでいた私が
やっと笑えるようになれたということなのかもしれません。
ちいさいみっちぃは
これからもっともっと
羽ばたきます。
今日も絶好調♬
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