京都大学の東に位置する標高103mの山、吉田山です。なんでこんなところに山があるのか、と調べると、やはり花折断層によって東山から切り離された、という記述が出てきます。花折断層は、左京区から大原、高島市まで続く断層で、左京区の最大のリスク。動いたら震度7という予想が京都市から発表されています。近々動くという予想はないものの、怖いです。
東一条から京大の時計台前を通って吉田神社に向かいます。節分には屋台が連なる道です。さきほどの地震の記事によると、次に断層が動けば、鳥居と階段がずれるだろう、とのこと。
石段を登ったところ、環境のいい場所にある幼稚園です。でもここの子たちが吉田山で遊んでいるところを見たことがないような。
吉田神社の本殿になります。他に林の中にお菓子の神社、飲食の神様など小さい社が散在しています。
少し登ったところにある大元宮は桃山時代の建築で重要文化財です。
その先は完全に深い山の中に入っていく風情です。ウグイスの鳴き声が大きく響いています。100mの山ですから、山頂はすぐです。保育園の散歩で来るような場所です。山頂には滑り台や鉄棒のある、ちょっとして広場があります。
第三高等学校寮歌「紅もゆる丘の花」の碑が建っています。
東側に少し進むと、大文字山が見えます。それはいいのですが、深い山に登ってきたつもりなのに、すぐそこに家並みが見えてがっかりです。
ただこの家並み、屋根は銅板葺き、道は石畳という風情のある一角になっています。
なんでも大正時代に、お金持ちが作った貸屋だそうです。