出会い系46人目もとくん、既婚50代前後の遊び慣れた男。
出会ってからもう4年程になるのか…
2回目のデートでエッチをしたきり、たまにLINEのやりとりをする仲になっていた。
初めてのエッチが自分勝手に感じて、その後会うのを躊躇っていたのだ。
何度かデートしようと誘われたが、体調が悪いのもあり、断っていたのだ。
しかし、初回から間が空いて2、3年前に一度、ドライブデートをした。
郊外の海沿いを走り、オシャレなカフェでパフェを食べた。
海を見下ろせる展望台で話をして、手を繋ぐこともなく、送ってもらった。
当時のカオルはまーさんと再び仲良くなり始めた頃で、体調も優れずデートに乗り気ではなかった。
もとくんはその匂いを感じて、オス味を出すことはなかったのだろう。
カオルもホッとしていた。
そこで男感を出されていたら、今連絡はとってしなかったかもしれない。
もとくんはカオルと出会った後も、出会い系で何人かの女性と知り合っていたようだ。
その話を聞いて、安心すると同時にモヤモヤもした。
自分勝手ではあるが、「なーんだ、やっぱりもとくんて遊び人なんだな」と、思ったから。
自分にしっくりこず、まともに向き合わなかったくせに、他の女と出会っているとヤキモチを妬いてしまう。
本当、自分のことは棚に上げて、自分勝手なカオルである。
きっと、さっくり遊ぶ分には良い相手なのだと思う。
重さはないし、スマートだし、歳の割に若々しく見えるし、女性の扱いに慣れてるし。
そんなもとくんとLINEでやりとりする内に、複数での飲み会をするなら、良い相手かもな!と思いついたカオル。
前々から、職場の姉さん友達のジュンさんの婚外相手として、適任ではないだろうか?と目を付けていたのだ。
ジュンさんも、恋愛をしたい願望があるように感じていたから。
だが、罪悪感や恐れから、一歩踏み出せないように感じていたから。
そのキッカケになれば良いなぁと、ずっと思っていたのだ。
それで二年前に一度、飲み会の話を持ちかけていたのだ。
もとくんの友達も連れてきてもらい、いわゆる合コンである。
出会い系で一対一で知り合ってきたカオルだが、既婚者同士の合コンはしたことがない。