いつものように朝イチは淡々としているまーさんが、待ち合わせ場所にいる。
週に一度のデートなのだから、もう少し嬉しそうな顔してくれても良いのに。
多少の演出も入りつつ、カオルだけが会えて嬉しいというテンションで、まーさんの頬を突く。
照れてるのか嫌そうな表情で顔を背けるまーさん。
はーあ、もっと朝からデレてくれたら良いのにな。
チューリップ祭りをしている公園を散歩し、お昼ご飯を食べ、バドミントンをする。
バドミントン中は部活動の顧問のように熱くなるまーさん。
雨上がりの泥濘んだ地面に、パンプスがグショグショで動きづらい。
朝まで雨が降っていたから、今日はもうバドミントンはしないって言うと思っていたのに。
まーさんて、読めないわ、、、
案の定、ズボンの裾に泥が跳ねるとブツブツ文句を言うまーさん。
でもやめようとはしない。
すっかりバドミントンのラリーを続かせることにハマっている様子。
あまりの熱血ぶりにだんだんついていけなくなる。
ある程度遊び疲れたので、車で休憩する。
エッチもして熟睡する。
起きてバラエティの動画を見て、おやつを食べる。
友達のようなサッパリとした過ごし方。
夕方になり辺りが暗くなってきて、ようやく車内はしっとりとした空気になる。
「まーさんは何で朝から甘々じゃないの?もっと朝からベタベタ引っ付きたいよ」
「だって人に見られたら恥ずかしいし」
「じゃあ、人がいないとこならいいの?」
「良いよ」
いつもそんなに人がいる場所にはいないから、もっと甘々でもいいのに。
多分、日が高い内はそんな気分にならないのかなぁ。
でもそんなこと言ってたら、あっという間に夕方だし、甘い時間が少ないんだよね。
私としては朝からしっかりべったりと濃厚な時間過ごして、夕方早めに解散したいんだけど。
ダラダラと夜まで時間を潰して、夜にやっと甘い時間になる。
その時まで待つのが長いし疲れるのだ。
まーさんとは時間の感覚が違うんだろうな。
10歳違うと、かなり違うよなぁ。
常に疲労感があるカオルとしては、短時間集中で濃密なデートがしたい。
結局19時半までいるが、眠くてウトウトする。
まーさんは長時間一緒にいるのが良いのだろうか?
何もしなくても一緒の時間を過ごすことに、価値を置いているのだろうか?
カオルが淋しがると思っているから、長く一緒にいるのだろうか?
空が真っ暗になると気分は淋しくなる。
だから別れの一瞬は、「淋しいね」と眉を下げる。
けどどこかで同時にホッとしている自分もいる。
やっと家でゆっくりできる。
早くお風呂に入って寝なきゃ、身体がもたない。
そんな現実的なことが頭に浮かぶカオルだった。