無事に引越しを終え、家に戻ってきたカオル。

ダンボールはまだまだ積み重なっているが、まーさんとのデート。

久々に家まで迎えに来てもらい会うことが、新鮮に感じる。




「さ、出発するよ!」と、珍しく颯爽とハンドルを握るまーさん。

どこに向かうのか聞くと「ハンバーガーショップ」と、嬉々として答える。

2人のお気に入りの店が移転したので、そこに初めて行くのだ。




カオルは引越しで大変だったことや感じたことを、まーさんに熱く話す。

まーさんは、うんうん、と聞いてくれる。

こういう時、話の腰を折らずに一旦全て受け止めてくれるのが、嬉しい。




迷いながらバーガーショップに辿り着き、無事テイクアウトする。

久しぶりに食べるジャンキーな味に、体が震える。

カオルが大口で頬張る様子を見て、まーさんも満足そうである。




そしてその後も「ソフトクリーム食べに行こう」と、牧場へ連れて行ってくれる。

濃厚なミルクのソフトクリームを食べ、更にご満悦な2人。

梅雨の晴れ間にピッタリのデザートだ。




「この近くに滝があるから見に行かない?」と、向かうまーさん。

真夏日に完璧なデートプラン。

本当に珍しい。

こうして身を任せているだけでいいのは、ラクだなぁ。




田舎道から少し覗ける小さな滝を見て、涼しさを感じる。

民家の合間の道を、手を繋いで歩く。

「ジブリ映画の景色みたいだね」と言い合い、濃い緑の木々と、青空と雲を眩しく眺める。




暑いけど、気持ち良く感じる夏の空気。

夏休みを思い起こさせる、草の匂い。

短い時間だけど自然を堪能して、満足する。

市街地に戻り、屋内の駐車場でクールダウン。

イチャイチャするが、眠そうなまーさんはそのまま目を閉じる。




引越しで疲れていたカオルも、まーさんの腕の中で安心して睡眠をとる。

起きてからイチャイチャを再開し、合体する。

まーさんの汗の匂いにも、夏という季節を感じる。