「まーさんとは健康の話が共通で出来るから良いよ」

と言うと

「ほんと?他の人とは出来ない?」

と嬉しそうなまーさん。

「出来ないよ。まーさん健康オタクだもん」




「そっか、共通の趣味があって良かった♪」

と満足気なまーさん。

カオルとの共通項を発見して喜ぶまーさんが、可愛らしく映る。

別にそんなに話が合わない訳ではないのに、わかりやすい共通項が欲しかったのかしら??




今日はお互いが、ちゃんと話を振ってしっかりと会話をしている。

こういう時間も大事だよね。

食べてエッチして寝て話して、イチャイチャしての繰り返し。

エッチだけに頼らず、しっかり会話することも、関係性を長続きさせるコツなのかな。




夕方になり、二人の時間があと少しとなると、自然と体を求め合う。

後悔のないように、密着する。

話の流れから「カオルさんは少しメンヘラだよね。淋しくなったり、すぐしょんぼりするから」と言われる。




まーさんは、好きが8割で同情が2割で、付き合っているようだ。

「可哀想だからって訳ではないけど、哀しませたくないなぁと思ってるよ。だってカオルさんまーさんのことかなり好きでしょ?」

などと自惚れている。




確かに、「まーさんがいなくなったら死んじゃう」なんて言われたら、そう思うよね。

そこまで重く執着してはいないけど、口ではそれくらいの愛情表現をするカオル。

だって好きな人と会えなくなったら、死にそうになるもの。

それは本音だから。




「東京タワーのキミコさんみたいだね」

などと言うまーさん。

まーさんは自身がコウジのような心情なのだろうか??

そっかぁ、同情かぁ、、

まぁそんな雰囲気は感じていたけど。




弱々しく、自分がいないと死んでしまいそうになる、儚げな人妻。

自分を必要とし愛してくれる人妻。

そんな人妻に情を注ぐことで、彼は自身の存在意義を感じているのだろうか?