コンビニにデザートと飲み物を買い、場所を変える。
食べてエッチして、まったりする。
今日のまーさんは、なんだか情熱的である。
触り方やキスなどから愛が伝わってくる。
知り合った当初より、優しい手つきになってきて、何か学んでいるのかな?と感じる。
回数を重ねる毎におざなりになるのではなく、丁寧に深まっていく。
より密度濃いエッチになっていっている。
それはカオルにとって、とても理想的なことだった。
お互いにセックスが好きだからこそ、高め合えていける。
東京タワーのドラマが最終回を迎えたので、その話題で盛り上がる。
2人共、不倫や秘密の恋の話が好きなのが共通事項だ。
自分たちがこういう恋愛をしているからこそ、不倫のドラマには共感できるのだ。
「大学生と人妻っていうシチュエーションが良いよね」と、まーさんは常々言う。
年齢差があるほど、背徳感が増すらしい。
さすが20代前半から人妻と浮気していただけある。
しかしそんな発言を聞く度に、カオルのことも「人妻」という肩書きに惹かれてるだけなのかな?
と感じてしまう。
そういう風に茶化すと、「そんなことないよ、カオルさんが良いんだよ」とは言ってはくれるけど。
でもそういう性癖があるからこそ、こうして出会っている訳だし。
お互いの需要と供給は一致しているんだよなぁ、、
ドラマの話をしている流れでまーさんが聞いてくる。
「好きな事や趣味が一緒の方が、付き合いが続くと思う?」
「うーん、まあ共通の趣味があれば、一緒に過ごす時間は増えそうだよね」
「ゲームとかスポーツとか、何か一緒にできることがあれば、良いのかなぁと思ったんだけど、、」
まーさんが意外なことを提案してくる。
カオルは夫婦でもカップルでも、無理に一緒の趣味がなくても良いと思っている。
夫はゲームに夢中だったが、自分がその世界に入ろうとは思わなかったし。
相手と同じ時間を過ごす為に相手の趣味に合わせても、自分の感性に合わないと苦痛になりそうだと思っていたから。
だから夫もカオルを誘いはしなかったし、カオルも自分は自分の好きなことをしていた。
そしてそれで良いと思っている。
偶然好きな事が一致しているカップルなら、存分に共通の趣味を楽しめば良いと思うが、そうでないなら無理強いするものではない。
別に共通の趣味がなくても、まーさんとカオルは問題なく仲良くやれていると思っていたのだが。
まーさんは違うのだろうか???