食べた後、疲れで何もする気が起きず、抱き合って横たわる。

ひと眠りしたら回復するかな、、、

とぼんやりしていたら、パトカーが近くに停まる。

え、夜じゃないから声かけられることはないよね??




と思っていたら、警官がやってくる。

ここで車上荒らしがあり、巡回しているとのこと。

ここで何をしているのか?この辺に住んでいるのか?免許証見せて?

と、色々質問され免許証提示するまーさん。




カオルは横たわって、そのやりとりを見て笑を堪える。

この展開何回目よ?

まーさんたら淡々として、こなれてるわぁ、、

過去に何回か警官に声をかけられたことを思い出す。

もうあれも何年か前のことだが。




笑いを堪えて咳き込むカオルに、警官が「大丈夫ですか?」と聞いてくる。

可笑しくてしょうがないカオルは笑いを必死に抑えて、「大丈夫です」と答える。

一連のやり取りを終え、パトカーが去っていく。




「このやりとり懐かしいね?前にもこんなことあったもんね?」と、仲良くなり始めた三年前の夏の頃を思い出す。

まーさんはこういう時いつも堂々としていて、それでいて失礼ではない態度をとれるのがかっこいいなぁなんて思うのだ。




それで何かのスイッチが入ったのか、イチャイチャモードになる。

そのまま盛り上がりひとつになる。

風邪でもエッチをすると元気になるような気がする。

性エネルギーが循環するからかしら?




快楽を得て体がスッキリとして、熟睡する。

スイーツを買いに行き、公園を散歩する。

真夏のような草むした風の匂いの中、紫陽花を探して歩く。

途中カオルのケータイが鳴る、嫌な予感。

チラと見ると夫からだ。




まーさんに先に行ってもらい、電話をする。

今から帰る、という連絡だけど、いつもより時間が早い。

あと二時間ちょっとで帰り着くと言う。

一瞬でソワソワモードに逆戻りするカオル。

先を歩くまーさんを追いかけながら、気分が沈んでいくのを感じる。