桜も見頃を迎えて、今日もまーさんとお花見デートをする。

お弁当を見繕い、市内の桜の名所を巡る。

どこも満開で、少し葉っぱが出てきていたり、ハラハラと散る様子も美しい。




つい先日の、いきなりお泊りLINEは何だったのかを聞くと、「たまには良いかなと思って。でも断られたから」なんて笑うまーさん。

「エッチしたくなったの?」と、カオルも冗談めかして笑う。




桜を愛でながらお弁当で空腹を満たし、デザートの甘い物を探しに行く。

フルーツサンドを買い、桜が見える神社の駐車場へ向かう。

雨ということもあり、人気のない神社は二人の貸切である。




甘い物も食べ満足して、その後は性欲を満たす。

服を脱ぎ、直に肌が触れ合う気持ち良さを感じる。

より近く求め合える裸での睦み合いが、二人はお気に入りだった。




今日のまーさんは情熱的に、キスマークを付けてくる。

鎖骨と首筋に吸い付いてくる。

ギリギリ服で隠れるかなぁ、、、

ちょっと心配になってくる。




イチャイチャした後に、場所を変え、2回目をする。

絶頂に達し、抱き合って熟睡する。

一瞬で意識が飛ぶくらいの深い睡眠をとる。

そして、気が緩んでしまったのか、オナラが出てしまうカオル。




う、やばい、今のはかなりの爆音だ。

まーさん起きてるよね?

聞こえたよね?

何か突っ込まれるかな??




恥ずかしさを通り越す程の爆音のオナラに、カオルはもう言い訳もたたない。

自分から笑いに変えた方が良いのかなぁ、なんて思ったが、もうスルーする。

何か言われたら、開き直って笑っちゃおう。




しかしオナラに関して、何か言ってくることもなく、まーさんはおやつのお煎餅をくれる。

しばしおやつの時間を味わい、まったりする。

珍しく今日は、まーさんが私の方を見てくる。

ジーッと顔を眺めてくるのだ。




なのでカオルもまーさんの顔を見つめ返す。

いつもは正面から見つめてくることなんてないから、嬉しい。

少しはカオルに興味持ってくれてるのかな。

そんなことを呑気に思っていた矢先、まーさんが口を開く。




「ねぇ、そういえばカオルさん。この前クレープ屋で話してた男の人って誰?」