夜の町探索を終え、コンビニに寄り色々食料を買い込み、ホテルへ向かう。
知らない土地のホテルは、いつもと雰囲気が違うため旅行感も増す。
いつの間にか深夜の時間帯。
やっと2人きりの空間で触れ合える。
唇が重なると、どんどんスイッチが入っていく。
生理だと伝えているのに、清くんの手はどんどん私の体を求めてくる。
多分他の人なら、その気にもなれないけど、清くんとだと生理でキツくてもムラムラしてくる。
歩き疲れて汗だくの体をシャワーで流す。
お風呂でなら良いかも、ということで、衝動のままエッチする。
お腹の痛みも腰のツラさも一瞬忘れるほどの興奮。
もう清くんといたら交わらずにはいられない。
お風呂から出ると、清くんはビールとおつまみで興奮を醒ましていた。
生理中であまりエッチができないから、気を散らしてるらしい。
カオルは体を休めるんだよ、と言われても、私だって興奮してるし、眠るのももったいなく感じる。
寝て明日が来るのがイヤだ。
ずっとこうして話していたい。
ずっと清くんを視界に入れていたい。
清くんもベッドに入ってきて、その安心感からか眠りに落ちていた。
何時間かの睡眠をとり、朝方いつもの出張中の夫からの定時連絡がある。
トイレでひそひそと電話を済ませ、またベッドに戻る。
清くんも目が覚めたようで、キスし合う。
朝の体の衝動をそのままぶつけ合う2人。
大量出血してるけど、もうそんなの関係ない。
昨夜思う存分愛し合えなかった分が、溜まっている。
それらを全て出し切るような熱量の高いセックスだった。
生理中でもこんなに感じるなんて、私体がどうかしちゃったのかな、、
それくらい気持ちの良さを感じる。
もう頭もツラさも麻痺しているのか、清くんとのセックスはとろけるような快感がある。
それは清くんも同じようで、なんかすごく気持ちいいと恍惚の表情を浮かべていた。
「こんなに誰かを好きになるなんて、最初で最後だと思う」
清くんの呟いたその言葉、同じことをカオルも思っていた。
こんなに好きな気持ちになったのは、清くんが初めてだし、この気持ちが終わることなんてない。
清くん以上に好きになる人なんてこの先現れるわけない。
こんなに好きになってくれる人なんて、もういるわけがない。
もう、どっぷりハマっていた、お互いに。
これ以上好きになった先には何があるんだろう。
その先が予想できないほど、好きが深く絡み合っていた。
今までの婚外恋愛での一方通行感はなく、相手からの気持ちも強く深く感じる。
こんなに好きになって、どうしたらいいんだろう?