気づけば緑深々とこちらを見ていた葉もおしゃれな薄紅色となっている。
おまけに足元では木枯らしが音を立てる。
ここにいるよ、だからこっちを見てって言われた気がした。
足踏みするとパリパリと弾ける反動が心地よくて子供みたいに心がはしゃぐ。
きっとその時、トトロが傘に落ちる雨粒に、にた〜っとするあんな顔をしているだろう。

2年前の今頃は、地球を救うため桃色のマントを背に走って転んで立ち上がりまた走っていた。

2年後の今、あの時 想像もしなかった姿で歩いている。

ただ、今の自分はなかなか嫌いじゃない。

朝焼けを目にできる1日を重ね想うのだ。


両極端な環境の中、木枯らしと花の舞いを感じまた違う色の笑みが咲き誇る。


雷落ちたかのようにパリパリと。


叫ぶ葉もいつかは新芽を出すのだから。



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それでは


かすみ