阪神ツアー | 松山市はなみずき通り近くの漢方専門薬局・針灸院 春日漢方

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     秋の阪神ツアー

 

この日曜日、大阪と神戸を観光してきました。目的地は吹田の国立民族学博物館と、神戸の中華街。

 

 

 国立民族学博物館(みんぱく)は、広大な万博の跡地の一角にあって、岡本太郎の「太陽の塔」の背中側がよく見えています。大阪には珍しい、広大な森や池、原っぱのひろがる気持ちのいい公園。

 民博前の北米産の立派なカエデが、見事なオレンジ色に紅葉していたので、カメラを出してシャッターを押すと、無情にも「メモリーカードが入っていません」の表示が。

 そうでした。前回のブログで「多肉植物の植え替え」のときにパソコンにカードを入れたまま、カメラだけは電池を充電したりと、準備万端のつもりだったのに。というわけで、民博関連の写真は、パンフレットとお土産だけです。

 

 

 民博の秋の特別展は『見世物大博覧会』。 近所の椿神社の2月の大きな祭りに、以前はお化け屋敷の見世物小屋が出ていました。神社正面の一等地に陣取って,おどろおどろしい絵を外に貼り回して、呼び込みのアナウンスが3日間、ずっと聞こえていました。

 うちの子供たちは、それがあまりに怖くて近づくこともできないので、「大人になったら椿さんのお化け屋敷に入る」と言っていたのに、ご時世でしょうか、大人になる前に、その場所はキレイなトイレに代わって、お化け屋敷は来なくなりました。

 

 お化け屋敷のほかに、覗きからくり、角兵衛獅子(子供の組体操風軽わざ)、女相撲、太神楽(軽業の集団)、各種人形(菊人形とかザルや皿だけで作る人形、生き人形、人魚のミイラ)などなど。最後のコーナーは寺山修司の前衛演劇になって個人的にうれしい。

 

お土産はミュージアムショップで売っていたレトルトカレー、2種

 

 見世物の次は、民博の常設展に。民博は30年以上前、吹田の針灸学校にいたころ、よく遊びに行ってました。子供たちが小学生のころにも、1度、連れて行っています。私は、ここがすごく面白いのですが、人によっては、なにも面白くないかもしれない。

 

 入り口を入って、オセアニア・南北アメリカ・ヨーロッパ。ここまで見て、ニューギニアや中南米の原色のダイナミックな造形に比べて、ヨーロッパの展示品の地味でつまらないこと。農業や酪農の実用いってん張りの道具ばかり。やはりヨーロッパって寒くて貧しい世界だったんですね。それが19世紀後半から、世界中を支配してしまったから、今の実用いってん張りの面白くない世界が出来あがったのか? とか考えます。

 

 次がエスニックの御本家、大御所アフリカ。各地の儀式の奇怪なお面のかずかず。壁を埋め尽くす各種の布地、呪術師のつかう呪いの人形など。

 つづいて「音楽」「言語」のテーマ展示の後、アジア世界。やはりインドから東南アジアのヒンドゥー教や仏教関連の、巨大な飾り物の派手さ加減がすさまじい。あちらの人の宗教的感情というのは、日本人的な静寂・清楚・地味の正反対、原色・ギラギラ・ゴテゴテ・大音量なんでしょう。

 

 

 ここまでで2時間を費やしてしまいました。館内の案内図では、あと3分の1、わが東アジア世界、アイヌや朝鮮、日本の文化の展示が手つかずで残ってしまいました。

 民博にはまだ行ったことがないという方には、強くお勧めします。常設展がこれほど面白い博物館は、日本にありません。大阪方面に行かれる場合に、ルートに組み込んでみてください。

 

 

 いきなり神戸の中華街です。元町の商店街でカードメモリーを買って、やっと写真が撮れました。これは南京町の西端の門。大震災のあとに作られたもので、「光復」の額がかかっています。

 やはり針灸学校ころ、この中華街になんどか来ています。漢方屋という商売がら、中国趣味、中国ひいきから、中国の食材にも興味があって、ここの食材店でお菓子や調味料を買っていました。

 地下の売り場の奥の冷凍庫に、「熊の手」10万円、なんていうのも入っていました。

 

 

 通りの真ん中あたりの公園のあずま屋。ジャズバンドが出て演奏中。たいへんな人だかりができています。

 35年くらい前の中華街はガランとしていて、観光客が大勢来るようなところでは無かった。中華食材店も、近隣の中華料理店のための品ぞろえが中心で、通りの中には中華料理店じたいは少なかったように思います。

 

 

 こちらが通りの東門。正面側が逆光だったので、これは裏側。「友愛」の扁額が。

 

 一目みて、通りいっぱいの人の波がわかります。皆さんもこの門などを写真に収めて、通りに屋台を出している、小龍包や大学芋、中華まんに行列を作って買い求めておられます。

 さっきのあずま屋のあたりに有名な中華まんがあるらしく、1時間待ちの行列だとか。そこいらは人にぶつからずには通り抜けられません。

 

 ここに来た目的は、「幻の豆板醤」を探すことでした。15年前に嫁が神戸に用事あって来た時のお土産が「幻の豆板醤」でした。

 そもそも豆板醤の豆板とはソラマメです。昔、中国のどこかで、バカみたいにソラマメができる所があって、それを保存食として味噌を作りました。唐辛子を入れてピリ辛になったのは後のこと。

 ふつうの豆板醤はドロドロしたペースト状のものですが、その豆板醤は、汁気が無く、形のままのソラマメと鷹の爪が、発酵し尽して真っ黒になって、フワフワした粉に包まれていました。それを一かけら取り出して刻んで、フライパンに敷いた油で炒めて味を出すと、野菜炒めに濃厚な旨みが乗って、肉がいらないくらい。

 大きな瓶だったから、親しい人に50グラムずつ分けてあげると、大好評でした。

 

 その豆板醤を探して、東京に行けば上野と池袋のミニ中華街で何軒か食材店で尋ねましたが、だれも見たことが無いと。

 今回、神戸の中華街で探してみましたが、売っているのはうちの近所のスーパーと同じ、「李錦記」と「ユウキ」の商品ばかり。さすがにエビみそとか、海鮮風味とかバリエーションはありますがここ中華街ならではの商品じゃあありません。

 こうして「幻の豆板醤」はやはり幻で終わりました。次は本土に探しにいくか?

 

 

 ここにしか無いものとして買ったのが、「干しエビそら豆みそ」 250グラム、350円。

 写真に撮るために、開けてみるとゴロゴロした粒が入っています。これがエビなのかソラマメなのか? 味はピリ辛味が無くって、油臭い。果たして使えるものなのかどうなのか、まだ分かりません。

 上のヤギとラクダのカレーにしても、一人で旅行に行くと、ろくなお土産を買ってきません。