先日、ベイブの散歩をしていたら、彼女が立ち止まって黒くて丸い物体をクンクンと臭いをかいでいました。

 

何だろうと思ってのぞき込んでみると、そこにはスターリング(日本で言うとムクドリ)のヒナが丸まって座っていました。

 

ヒナと言ってもfledglingと言って、羽が生えていて巣立ちの準備をしている個体でした。

 

なんとなく、野生動物はむやみやたらに手を出しちゃいけないって思ったので、様子を伺っていたんですが、どうやらおかしいことに気が付きました。

 

よく見るとこの子、目が片方潰れてないんです。

 

 

この日は酷く雨が降っていて寒かったので、このままほおっておけず、空き箱に入れて連れて帰りました。

 

あちこちの動物保護団体に連絡をしたんですが、Wild Things Rehab Societyという地元の団体1件だけお返事がいただけました。

その団体より、スターリンは害鳥指定されているため、彼らがリハビリをすることは禁じられていると言われました。

それにもかかわらず、スタッフの方は色々とやり取りをしてくださってとても感謝しています。

 

最初は、fledglingだから飛ぶ練習をしていただけなので、元の場所に返してあげれば親鳥はちゃんと見てるからね、と優しく言ってくださいました。

写真を送れば状態を見てくれると言われ、その後、目がつぶれていることや、バタバタと動かないことが分かると、その状態だと長くないし、野性に戻れないから、可哀そうだけど安楽な方法で死ぬまで見ることしか出来ないと言われました。

 

「スタッフの方とのやり取り」

Of course! I am happy to help. Sadly I don’t think there is a lot of options for this little guy, he looks like a fledgling but likely got caught in the rain and maybe hit by a car or some type of injury. If he’s not eating or drinking we would not recommend putting him outside as he likely wouldn’t make it and might suffer, sadly we would recommend humane euthanasia in this case. I am sorry 😢

 

本来であれば、直接手で触ったりエサを与えたりしてはいけないのですが、この子はもう長くないから、ケアーをしても良いと言われたので、ペットショップにミミズを買いに行きました。

 

「スタッフの方とのやり取り」

I wish I could do more. If he was eating and alert I would recommend putting him in a nearby bush but because he’s lethargic, injured eye and not eating he would not be successful. Thank you so so much for showing him kindness, it means so much.

 

結局食べる元気もなく、次の日には死んでしまったんですが、せめても温かい場所で安らかに最後を看取ってあげられたので、良かったと思いたいんですが、鳥にとってどうだったかは分からないですよね。

 

英語の分かる方なら感じると思うんですが、このスタッフの方の言葉には思いやりと愛を感じます。

最後に、鳥ちゃんに優しくしてくれてありがとう。 そして、「it means so much」には、この世の中で小さな命に優しさを持つことはとても大切な事だと感じました。

 

春になると、多くの野生動物の子供を見かけることがありますが、ヨチヨチ歩きの子を間違って保護しないようにという事も、呼び掛けていきたいと思いました。