なんと12月中旬になってしまいました。
コロナがらみで、コンサートを大々的に告知するのが憚られるという、理由というか言い訳により、
いろんなお知らせをせずに3カ月ほどが過ぎてしまいました。

10月は、ショパンコンクールの配信鑑賞いや観戦によりあっという間に過ぎましたが、10日にひとつ本番がありました。
大学時代のピアノサークルOG会の発表会(@汐留ホール)




昨年までの会場がなくなってしまい、今年初めての場所でしたが、こじんまりしていい空間でした。
8月にコンペが終わって、なぜかモーツァルトを弾きたくなってしまい、K.576を準備しましたが、やればやるほど、細かいことが湧いてきて(モーツァルトのソナタを全楽章人前で弾いたことはおそらく初めて💦)、非常に苦戦しました。苦戦のまま本番を迎えましたが、このタイミングでこの曲をやったことは大変ためになりました。

2ヶ月弱モーツァルトにかまけていて、気がついたら、12月(今年は3日、4日)の恒例「ベートーヴェンのピアノソナタを弾く会」が目の前。
モーツァルト1曲でこんなに時間かかったのに、約1ヶ月半でベートーヴェン2曲大丈夫か。。
24番「テレーゼ」、26番「告別」を弾くことは既に申告してあり、なぜか今年は暗譜することも決めていました。
前にも度々書いていますが、2008年に始まったこの「ベートーヴェンのピアノソナタを弾く会」で、私は途中から2曲ずつ弾くようにしており(「ハンマークラヴィーア」の年と、昨年のベートーヴェン生誕250年の「32人で32曲」の年は別)、65歳までには何があっても32曲終える予定でいるわけです。2曲弾かないわけにはいかない。
でもまだ10月のこの時点では(2曲といっても計5楽章だし…)という、甘い考えがありました。

「告別」は、第1楽章も第3楽章も言わずと知れた受験生御用達のテクニカルな曲ですけれども、「テレーゼ」第2楽章の「テレテレテレテレ〜」もなかなかハマらない、覚えられない。前日広島入りして、3人の友人宅を転々として本番仕様の練習をするも、あちこち落ちる💦落ちるばかりか、戻れなかったりもする。ここまでシャレにならんくらい練習して、分析もしてて、もう頭でも身体でもわかっているはずなのに、本番もどきの負荷をかけると弱いところがある。…自分比で明らかに、かけた時間が足りないんですよねえ。
本番は少々弾き直しはありましたけれども、前日までの状態を思うと、不思議と落ち着いて楽しめた気がします。…が、さすがにコンペ後にモーツァルトを入れたのは冒険すぎました。得たものは大きかったですが、心臓に悪過ぎました。

というわけで、ベートーヴェンソナタ、残り11曲。来年は7番と27番の予定です。




(主宰のH先生は、今年は2日間、3番と15番を弾いてくださいました)








ちょうど広島での予定が一日ぽっかり空き、「さて、家の片付けでもするかなあ」と思っていたところ、
玉島で松本和将さんのリサイタルがあることを知り、急遽行ってまいりました。

9月20日(月・祝)14:00開演  玉島市民交流センター 湊ホール
ベートーヴェン生誕250年記念 ピアノソナタ全32曲 演奏会
第5弾 最終章
第29番、第30番、第31番、第32番




これまたコロナで延期になって、厳重な対策を施してやっと開催にこぎつけたという公演のひとつですね。
たまたま行ける日だったというのもありますけど、
第29番「ハンマークラヴィーア」のテンポを上げた、という情報をご本人のツィッターから得ていたということと、
シゲル・カワイを持ち込まれるということ知った、ということも、行く気になった要因というか誘因。

なんせ、私自身「ハンマークラヴィーア」は松本さんに足掛け1年半近くレッスンしていただき、
とりあえず人前では2回弾きました。(…が、今では、全貌を思い出すのも難儀する状態💦)
「(あまりにも無理なテンポゆえ)メトロノームがおかしいんじゃないか?」と言われている指定テンポに迫るものだ、ときけば、そりゃ行きたくもなりますって(笑)。

いやあ、速かったです。あそことか、あそことか、大丈夫なんだろうか?…と老婆心全開でしたが、さすが、快調に弾かれました。
とくに第4楽章が聴いていても分かりやすく、湧き水から始まった川が、さまざまな過程を経て大海に注ぎ込むような、一連のストーリーとして入ってきました。

後半、30、31、32番。
32番の彫琢と説得力が圧倒的でした。
冒頭から、力まないほんといい響きで、これまで少なくとも3回は聴いていますけど、最初からここまで聴き手として掴まれたことはなかったような。
2楽章のアリエッタは客席の方も微動だにせず、みなさん音に集中している気配がすごい。
例のジャズのスイング風の箇所(確か昨年テンポを遅くすることにされた)も馴染んできて、松本スタイルが完成されたなあ、という気がしました。
そして低音のうなり!(たぶん平行弦ではこうはいかない…)

32番が始まった時、「どんな手垢のついた曲でも、あたかも今生まれたばかりの曲を初演しているように弾くのは素晴らしいなことだ」というどこかで読んだ文が頭に浮かんで、まさにそんな不思議な感じを味わいました。「ベートーヴェンってこんな曲書いたんだ!なんてすごいんだ」って感想が浮かんできて、演奏がどうこうということを忘れていた、ということです。
終わった時は余韻を楽しみたくて拍手をしたくなかったけど、しないわけにもいかずシブシブ(笑)しましたが、最後のMCで、まさにそのようなことを言われていて、ちょっと驚いた次第。


そして3日後の23日(木)15時開演
「上里はな子・松本和将 デュオリサイタル」@プリモ芸術工房
に行ってまいりました。





シューマン: 子供の情景
ベートーヴェン: ヴァイオリンソナタ第10番
(休憩)
クライスラー: プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
リヒャルト・シュトラウス: ヴァイオリンソナタ

アンコール  美しきロスマリン

前夜、配信チケットを買っていたのですよ。
朝、洗濯をしながら、リヒャルト・シュトラウスのヴァイオリンソナタ(庄司紗矢香&イタマール・ゴラン)を聴いていたんですが、
「これは、はな子さんの音に絶対合ってる曲だ!さぞ凄かろう」と思い、
家族には「ちょっと出かけてくる。帰りは6時前」と言い置いて、結局ライブに来ちゃいました。
リヒャルト・シュトラウス、期待通りでした!
2楽章の息の長い歌、
3楽章の、ローゼンカバリエとティル・オイレンシュピーゲルが混ざったような(笑)、噴き上げたりくすぐったりするような自在な音型と、艶やかで迫力ある演奏。これは楽しい。

「子供の情景」は、ここの空間とこのピアノにちょうど良い感じで、自分もいつかここ借りて弾いてみたいな…と思ったり。
ベートーヴェンの10番は、ピアノソナタでいうと第27番と第28番の間くらいの時期に書かれたものだと思いますが、いまだに私の中では不思議な曲。それだけにまたぜひ聴きたいです。
クライスラーの通称ミシミシは、これまでもはな子さんで聴いていますけれども、いつ聴いてもテンションと迫力に圧倒されます。

それにしても、
松本さんは月曜日に倉敷で、ベートーヴェンの29、30、31、32番を弾かれ、
はな子さんは前夜京都で、ラヴェルとシューベルトの四重奏曲を弾かれたばかり。
なんというタフなお二人!

本年より新設のカテゴリー(55歳以上。経歴不問)にこの夏参加しておりました。

今年は3月にコンチェルトと室内楽がありましたし、
4月に主たる居住地の移動があり、手元にアコースティックのピアノも置けなくなってしまったので、
流石に参加は無理かなあ…と思っておりました。
ところが、4月半ばから、譜読みを始めてみたら、ちょっと面白くなって、人前で弾きたくなりました。
…バツェヴィッチのピアノソナタ第2番。
コンサートで弾くともしかすると著作権料が発生しそうなので、これはコンペで弾くのが早いのではなかろうか?(殴)と、
いきなり6月の予選2ヶ所にエントリーいたしました。

おかげさまで、予選2ヶ所(関東と広島)通過しまして、先月下旬関東での本選。
なんとこちらで通過しましたので、西日本の方は棄権。
2008年に別カテゴリーで全国大会に行って以来の、銀座王子ホールとなりました。

予選は第1楽章のみ。
譜読みから2ヶ月程度だったせいか、会場に行くと怖気付き、
このカテゴリーでは許されている、視奏(楽譜を見ること)をしてしまいました。
でも、その方が落ち着いて弾けたと思いますので、これは結果オーライ、と。
ただ、講評を見ると、やはり「イマジネーションの不足」「音色変化に欠ける」といった指摘を多くいただき、
自分でも「曲が身体に入ってない」感はありありでしたので、
2ヶ所目の予選が済んだ後は、しばらく弾かずに楽譜からイメージをクリアに立ち上げることに時間をかけました。
でもなかなか立ち上がって来ず…
ただただ音の流れと響きを聴いて体に入れる期間を過ごしました。
そのおかげか、本選数日前に借りたグランドピアノで弾いた時、わ〜っと曲が入ってきて絶句(一人練習なのでもともと喋ってませんけど…笑)。
本選では、予選のような指摘はなくなり、点数も上がったので、やはり欠けていたのはこれだったかと思いました。

ところで、1ヶ所目の予選後、手持ちの電子ピアノ(というかキーボード)の1本ペダルを、3本ユニットに替えました。ついでに、ピアノの下半身も固定の台に。
ウナコルダを踏む箇所が結構あるのですが、カッコだけでも左足を乗せたかったんです(笑)。




本選後、全国決勝では第3楽章も弾くことにして、急遽練習始めました。
これが随分左右に動きが激しいので、これまでの付属の椅子では落ちそうになり、
背付き椅子を広島からこちらに送りました。





これでだいぶ楽になった(笑)。

あとは、予選のピアノがシゲルカワイとベーゼンドルファーだったり、
本選がスタインウェイのセミコンだったりしたので、それに合わせてピアノを借りるとか、
全国の前はスタンのDを弾きに行くとか、曲の練習そのもの以外の準備も地味にやりました。

決勝前数日間はさすがに緊張。。
予選は「曲から落ちないか」心配、本選が一番気楽で(有名人だらけだったので、まず無理だろうと開き直った)。
決勝は「短期間で3楽章が加わった」ということに加え、本選での点数が思いの外良くて、
「果たしてあのレベルの演奏ができるだろうか…」という妙なプレッシャーがあったため。
本選では一種特別な空間が出現した感があったこともあり、もう一回ああいう風に弾けるのだろうか、と。

本番はピアノの前に座ったら、全然緊張してなかった(はず)のですが、
若干速めのテンポで出てしまってました💦
練習期間の短かった3楽章はそれなりに乗れました。
さすがに無傷とはいきませんでしたが、弾いてる間は本当に楽しかった。

というわけで、コロナ厳戒の中、終了。
おかげさまで1位をいただくことができました。

予選、本選、決勝と、これまでのそれぞれ人生を語っておられるような、深い演奏に多数接することができました。
私は今回、曲との相性の良さと、いろんな条件がいい方向に働いて、こういう結果を得ることができましたが、
尊敬する知人との再会、新たな出会いを得、記憶に残る夏を過ごすことができました。

2回のレッスンで、的確に導いてくださった松本和将先生、
運営してくださった方々、審査をしてくださった先生方、
応援してくれた友人たち、家族に感謝を捧げます。


一昨日突然思い立ち、娘を三鷹散歩に誘いました。
6月19日桜桃忌。
言わずもがな、太宰治の命日であり誕生日であります。
若い頃はそこそこ読んだことがあり、娘も「文豪ストレイドックス」などなどで興味あり。
11時くらいに出かけました。









喫茶店で充電と腹ごしらえして、まずは「太宰治文学サロン」へ。
伊勢元という酒屋さん跡地だそうで、今日はマックス3人までで1人10分(ふだんは時間制限はないそうです)。
「正義と微笑」の手書き原稿の展示等、あとグッズの販売。







田辺肉店は現サイゼリア、太宰横丁はこういう小路になってます。







禅林寺に向かう途中の道に、太宰の「斜陽」と亀井勝一郎の文学碑。
亀井勝一郎とお友達だったというのも「そうだったんだ〜」って感じですけど、
三鷹時代の太宰が、午前中5枚は原稿を書いて、極めて規則的健康的な生活をしていた、というのも驚き。





禅林寺までの道には興味深いお店がたくさん。







太宰の菩提寺禅林寺。
桜桃忌ということもあり、並んでました。
斜め向かいには森林太郎(鴎外)の墓。
もちろん鴎外の方が古いお墓で、鴎外のお墓に夫が憧れて(?)いたのを知っていた太宰夫人が、
ここにお墓を作られたとのことです。
写真には写ってませんけど、お墓の前には山のようなさくらんぼとウィスキー小瓶。それと味の素。
墓碑の文字部分にはさくらんぼがギュウギュウに詰められています。
これは少なくとも40年前からこういうことになっているそうで、
もはや「伝統」の域?









途中、旧宅から移されたさるすべりとか銭湯跡を経て、
山本有三記念館へ。
















そういえば中学校の時の読書感想文は「路傍の石」だったな、と何十年ぶりに山本有三の名前を思い出す。






玉川上水。
小さい川だということは知ってましたけど、梅雨時で増水していたとはいえ、それでも小さい。
娘は「せめて太田川(広島の川)くらいかと思ってた」と。
最後を共にした山崎富栄と暮らした家はほんとに目と鼻の先。
自宅もそう遠くはありません。











最後は、駅前のビル5階の三鷹市美術ギャラリーでの、「三鷹の此の小さい家」(太宰のお家の復元)。
6畳、3畳、4.5畳の小さいお家です。
奥様とお子さん3人と共に、昭和14年から23年まで暮らしたお宅ですが、近所に常に仕事場は借りていたわけですね。
仕事場の方では、女性関係があったりまあいろんなことがあったようですけど、
こちらの家(本宅)ではふつうの日常がおそらく淡々と平和に営まれていたんだろうな、と想像しました。
若い頃はそういう、ダブルというかパラレルな生活は想像つかなかったですし、
どちらかに気持ちを寄せてしまいがちだったんですけど、
今はなんとなく、「そういうことあるよね、ありうると思う」と受け入れられる気がします。

こちらに来て、初めてのプチ遠出でしたが、
娘はいつまでも「お墓に埋め込まれたさくらんぼ」で笑い続けていました。

バレンボイムが来日するらしいというのを知ったのは4月末。
「東京で2日、名古屋、大阪で1日ずつやるんだってよ。ほぼベートーヴェンの後期ソナタらしいよ…」という程度の関心でした。
というのは、こういう大物が来るのは「遠いところ」という先入観があり、「行きたいけどムリ」と思っていたからです。
でもよく考えたら、「今、首都圏に住んでるよね?コロナはちょっとアレだけど、チケット代もちょっとアレだけど、
行こうと思えばいけるじゃんね」と思ったわけです。
そのうち追加公演が決まり、これのP席を狙うも敗退。うーん、他の日は?と調べてみると、 意外や意外、S席とかは空いてる。初期ソナタの日はA席も空いてる。
「よし、初期ソナタの6月3日に行く!」ということで、ひっさびさに「万」のつくチケット購入。
でなぜ初期かというと、初期は1、2、3番を『ベートーヴェンのソナタを弾く会』ですでに弾き、自分でも初期好きだから。
後期は生でも録音でも相当聴いてはいますが、自分では弾いたことないし、正直いまいちよくわからない。
「後期の3曲は別格」とも言われているので、「後期いいですねえ」「後期大好きです」と言ってみたい気持ちは山々なんですが、理解力精神面ともに「後期が分かる、好き」というにはほど遠く、今のところ、口が裂けても言えない(汗)。
なので初期でGO!

さて、サントリーホールですが、大昔、坂を上ってやっとたどり着いた記憶があります。
今は南北線の駅ができてて、赤坂あたりから歩くのと比べて近いのか遠いのか分からないけど、
いちおうそっちから行ってみました。迷わずに到着。

コロナがらみでてっきり座席半分使用と思い込んでましたが、私の両隣も塞がってるし、空席はごくわずか。客席がマスクで埋まってなければ、これまでとなんら変わりないコンサートの光景です。ちょっとびっくり。

さて、ステージ上の「クリス・マーネ・ストレートストラング・グランピアノ」ですが、これはいわゆる「平行弦」になっている(今のグランドピアノは交差弦)うえに、鍵盤のサイズもバインボイムの手に合わせて設計されているそうです。私の席(二階ほぼ中央)からは詳しくは見えないけれども、屋根を押し上げる棒が金ピカ(に見える)なのが目新しい。


さて、開演。
私の勝手なイメージでは、そそくさとピアノに向かって弾き始める人だったのに、
なんと周囲の各ブロックのそばまで行って、お辞儀し両手を振る。客席も最初からカーテンコールのような鳴り止まぬ大拍手。
で、最初は1番。モーツァルトの40番シンフォニーの終楽章のような、マンハイムロケットで始まる…はず。
固唾を飲み、待ち受ける。…来い!マンハイムロケット!
「♪ ソシーシファー ミソーソレー」
え?え?それ30番ですやん?さんざん予習してきた小学生とかだったら「お母さん、これ違う曲だよ〜」とダダをこねそう。カルパッチョと思ってたらソテーだった、前菜と思ってたら主菜出てきた…いや、どんなたとえでも追いつかない驚き。
ですが、「きっとこれはいつのまにか曲目変更になっていたのであろう」と大人の判断をしまして、「いやあ〜、後期聴きたかったのよ」という気持ちに切り替えました(笑)。
なんですかね、ただただすみずみまで美しい。「ふわっと触ってるだけじゃないか?」というくらいの弱音も大変多いのですが、よく聴こえる。よく聴こえるというと「クリア」という表現が使われがちですけど、そういう感じではなくて、「遠くにあって霞んだように見える(聴こえる)けど、解像度は高いから、広げてみるとひとつひとつすべてがきれい」という感じなんですね。高音は透き通ってるし、低音もだみったり、うなったりせず、きれいに響く。
曲そのものについては「感想」程度のことしか言えないのですが、30番の終わりの方は「長年連れ添った人と穏やかにやり取りしているように」感じました。
前半30、31番だったので、さすがに後半は32番よね、と思っていたら、やはりそうで、最後のトリルが実に実に美しかった。もし死ぬ前に幽体離脱というものがあるなら、魂が抜けだして、それまで自分が行ったところ、会った人たちの上を懐かしく浮遊して、そのまま、天に召されていくような情景がありありと目に浮かびました。
どの曲もそこはかとなく温かく、ベタな表現ですが「愛」に満ちているように思いました。そして、作為はなく、息をするように音楽が出てくる。「自分も弾いてある程度分かると思うから初期を」などという計算高いチョイスをしてすみませんでした、恥じ入りました。おそらく…もし明日同じ会場で同じ後期を聴いても、「明日は明日の息がある」から、それはそれで新鮮に聴けるはず。

演奏後、マエストロご自身から謝罪と説明がありました。
マエストロは今日のプログラムを勘違いしておられて、休憩時に「本日のプログラムは初期ソナタ」ということを聞かされたそうです。セット券販売もあるので、主催側はいろいろ大変かもですけど、個人的には「行ってよかった、後期でよかった(たぶん)」なコンサートで、マエストロに心からお礼を申し上げたい気分です。