ようやく憑き物(?)が落ちかけてきたので、完全に落ちない前にちょっと書いておきたいと思います。
ネットの某所には二回ほど「23番が弾きたくてたまらなくなってきたが、今手をだしたら終わりだ」とか、「ビョーキのように23番が弾きたくてならない」とか書いており、オマエ大丈夫かっ?なこの半月ほどでしたが、前ふりなくしては、「23番」も「ビョーキ」もわけわかんないので、ちょっと説明します。
「23番」というのは、ベートーヴェンソナタ第23番<熱情>のこと。先日の「ベートーヴェンのソナタを弾く会」では、私第1番と第22番を弾き、第1番のほうはとくに問題なく練習が進行したのですが、22番の副作用はすごかった。
最初はなんともなかったんです。だんだんと練習が進むにつれ、弾き終えて一息つくと「ドーラファー・・・・」と弾きたくて弾きたくてたまらなくなり、そりゃ弾いてもかまわなかったのですけど、なぜかガマンのM魂に支えられ、ついに本番まで終えました。
とくに本番の2~3日前、鹿児島1泊で行ってた時がひどかった。ピアノをまったく弾けなかったので、頭のなかでずーっと流してたのですが、22番を流しているはずなのに、いつのまにか23番に乗っ取られており、無理やり23番を引っ剥がして、22番に戻すみたいなことを繰り返してました。
本番前でしたし、父の搬送かれこれでほかのことにも脳を使わねばならなかったので、あまり深くは考えなかったのですが、本番終えて、「あれはいったいなんだったんだろうか?」と思いました。
で、寝ながらつらつら考えた・・・
22番の最初、ヘ長調。明るく軽く上にのぼっていく~

あまりにも上り過ぎたので下りたい、できれば22番で上った回数くらい下りたい。

ヘ短調。鍵盤足りなくて、2回3回とは下ることができず動きを止められ、結局上にいくしかない。
「ドーラファー」のファーは身動きとれず身もだえしている、長い音かもしれん。
22番の3連符(2段目以降)。規則があるんだかないんだかわからないけど、好きにやってる。

まだまだ好き勝手に続く。

一方、23番の3連符。左手の同音連打のシバリ。

話変わって、22番第2楽章のパラパラ。愉快な分子運動、やめられませんな感じ・・・・実際延々最後までこれ。

23番の第3楽章。みかけ似てなくもないですけど、
フレーズフレーズは音域を制限され、のた打ち回ってる感じ。
これまで23番は過去2回ほど取り組んでみましたが、超有名曲であることもあり、カッコいい曲だとか、炸裂系の曲だとか思っておりましたが・・・・・違う・・・・
たしかに長く練習していると、精神的につらくなってきてダメの一歩手前になってしまったこともありますが、それは、自分の技術とリンクしているのだと考えてました。・・・が、そういう単純なものでもなさそうだ・・・・・
拘束され、閉じ込められたような苦しさ・・・・語れず、動けずという病人の姿とも重なるようです。22番と23番が交錯し、あわや大丈夫かっという数日の状況・・・・なんとなく自分なりに整理できた気がしました。
