昨日は中村勘三郎さんの訃報で、どうにも浮上できない一日でした。
私は歌舞伎ファンでもなければ、そのほかの演劇ファンというわけでもないのに、テレビで拝見しているだけでも、勘三郎さんはなにか「特別な方」で、江戸っ子でありながら関西人のようなノリもあり、常にポジティヴで伝統と革新を兼ね備え、一方で自分に厳しく他人には大変な気配りをされるようにも思われ、(ただの一視聴者でありながら)私、大好きでした。
昨日今日と交友関係などがワイドショーで語られていましたけど、ほんとに多方面に友人がおられ、それもただの友だちではなくて「親友」と呼べるかたが多数。女性にはもちろんおもてになっただろうけど、男性もたくさん心から語り合える方がたがいらっしゃったようで、素のお姿もきっとあのままでいらしたのだろうと推察いたしました。
57歳というのは、実に若すぎる。「40、50は洟垂れ」といわれる歌舞伎の世界であればこそ、これからのいっそうの円熟あるいは枯淡を皆が待ち望んでいたというのに。
追悼の番組がこれから続くと思いますが、これまでのお姿をしっかり焼き付けておきたいと思っております。
