ここのところ、若い方々、それも高校生とか20代の方のピアノを聴いたり、あるいは一緒に演奏させていただく機会に恵まれているのですが、

ほんとにいろいろなことを発見させられたり、感心させられたりの連続です。

ひとつには、この年齢のころに私はいっさい音楽に関わっていなかったので、この時期の感性のひとつひとつに驚かされます。

たぶんご本人たちにとっては、進路がほぼ決まり、自分がどこまでやれるのか、あるいはこの先どうなるのか、不安の多い時期かもしれませんし、

コンクールや課題に追いまくられて、好きとか嫌いとかそんなことを考える余裕なく、とにかくピアノに向かわなければならないつらい時期かもしれません。

大人のように、気持ちをとりつくろって(ごまかして・・ともいう?)「だいたいこんなセンで・・」ということがまだできないので、気持ちがのっているときとのらない時では、別人のように違ったりするわけですけど、

それだけに、ピントが合ってきたときはものすごいものが出てきます。

それも「だんだんと」合ってくるのではなくて、ある「一瞬」で合ったりするので、びっくりするわけです。

で、合ったが最後、たかだか数日で曲になってしまう。

それがひとりとかふたりとかいう数ではないので、たぶんこの年齢ってみんなにそういうなにかがあって、それが出てくるか出てこないかの差だけではないんだろうか・・・と思ったりします。

 

そしてやっぱりですね・・・・・・、音がみずみずしい。

これはもう逆立ちしてもかないませんね。内包している水分量が違う(笑)。お肌といっしょ。

その年齢にいると本人はわからないことかもしれませんが、「この音でこそ弾ける曲」というのがやっぱり存在するんですねえ。

名曲は年齢を選ばない・・と信じたいものではありますけど、やっぱり作曲者が10代20代のころ、その肉体と精神でもって書いた曲というのは、一見枯れていてあの世感漂っていても、文字どおり枯れ木のようになって死を目前にしているのとは違うわけで、同じ「あの世感」でもたぶん70~80歳の方が弾くのとはほんとは違うんだろうな、と思います。

それはそれで、まったくかまわないわけですし、別の味わいも出てくるわけではありますが。。。

 

私自身はふたりの子どもを育ててきて、その年齢年齢の変化を朝に夕に見てきているわけではありますけど、

やっぱり自分が現在進行形で取り組んでいるジャンルだと、ほかでは気づかないことに気づいたりするので、

こうして若い方がたに接することができるのは大変ありがたいことだと思っております。

それと同時に、指導者の方々の責任の重大さ、すばらしさというものもひしひしと伝わってきます。

 

・・・・親の責任も重大なんですよねえ・・・・・いや、がんばらないと(汗)・・・・・