ちょうど一週間前の震災により、海外在住のソリストが帰国できなくなったり、
計画停電にそのほかの事情により開催の危ぶまれたコンサートでしたが、チャリティーということで、今夜敢行されました。
お客様は見渡したところ7割くらい??でしょうか?
天井も床も椅子も木調の会場で、響きのよいところでした。
最初に主催者さんからのご挨拶があり、震災の傷深き中にコンサートを催されることを、非常に気遣っておられるご様子でした。
たしかに、周囲の席では「今日はここは来られなくなったので空いてますよ?詰められますか?」と言う声が行き交ったり、
通る人の振動なのかだれかの貧乏ゆすりなのか、はたまたほんものの余震なのか判然としない揺れに反応して、
「あ??今ゆれました?」と声を掛け合ったり、
いわゆる「ふつうのコンサート」ではない雰囲気はありましたけど、そこはお互い暗黙の理解というか共感というか、
一種独特の連帯感みたいなものがあったように思います。
プログラムにも変更があり、
もともとは(オールモーツァルトプログラム)
1.ディヴェルティメント ニ長調
2.クラリネット協奏曲 イ長調
3.フルートとハープの協奏曲 ハ長調
4.ピアノ協奏曲第23番 イ長調
というものでしたが、
1.クラリネット協奏曲 イ長調 第2楽章(のみ)
2.フルートとハープの協奏曲 ハ長調
3.ディヴェルティメント ニ長調
4.ピアノ協奏曲第23番 イ長調
に変更されました。
静かにクラリネット協奏曲第2楽章が始まった瞬間、あちこちでハンカチを取り出す気配がいたしました。
私は結局子ども二人を連れてまいりましたが、下の子も静かに聞いてました。
おそらくみなさん練習やリハーサルも思うようにできなかったのでは・・・・と推測しているのですが、
「こんなときだからこそ」のなにかがステージにも客席にもあったと思います。
松本さんはピアノ協奏曲の前にソロで、モーツァルトのピアノソナタの第2楽章(何番かちょっと今わかりません・・・汗)を弾かれ、
しかるのちに協奏曲に入られました。
素の音の美しさと哀しさといいましょうか、優しさと心遣いに包まれながらもこちらにダイレクトに届く・・・・そんなピアノの音でした。
弦楽器がもしノンビブラート奏法で弾いていたならばどうだっただろうか・・・・・ということも考えましたが。
スタンディングオベーションも出てました。
アンコールはブラームスの118-2。
私はおそらく、昨年から少なくとも4回は聴いていると思うのですが、同じ曲であっても、毎回なにかが違う・・・・今日はいっそうの感慨をもって拝聴いたしました。
夜は、用事がキャンセルになった主人とホテルで合流。
