いったん過ぎてしまえば、なんでそこまで・・・と思うのが本番前の緊張。
こういう話をすると、かなり親しい人でも「えっ!!仮装さんでも緊張するんですか?」と仰天されるのですけど、してますよ、それなりに。

再開したての頃は、舞台袖にいるころからひどくなり、実際出て行って鍵盤みて「カ~ッ」と頭に血が上り、さらに、弾きはじめると「え、こんなはずでは・・・あ、なんかヘン・・・あ、間違えた」で、頭パニックみたいになるのがひとつのパターンでした。
外からどう見えていたかは別として、自分ではなんとなくそんな感じでした。それで指が鍵盤を上すべりして、ちゃんと音を出した実感がないまま終了・・という状態。

その後、とにかくコンクールだのステップだの出まくった時期がありましたけど、その頃は本番よりも1週間前~2・3日前くらいまでの緊張がひどく、「申し込むんじゃなかった・・・弾けてないのに・・・どうしよう」みたいな焦りにからめとられて肝心の練習にも集中できないようなことすらあったように思います。

今は、アンサンブルとか伴奏のときは、そこまでの緊張はないし、また「勝手に緊張して迷惑をかけていけない」と(必死で)いろいろ暗示をかけるのでそちらはまあまあなんですけど、一人で弾くときはやっぱり緊張します。
暗譜に不安があるときは言うまでもないし、それは当然のなりゆきなんですけど、暗譜バッチリと思っていても体が勝手に緊張してるんですね。
それも、弾く直前ではないのです。前夜寝てる間・・・・
朝起きたら、両手が「グー」のまま開かないこともありますし、今回は起きてみたら両手とも痺れきってました。体の下敷きになっていたということではなくその逆。両手を空にさ迷わせたまま寝ていて、それで血がうまく通わなくなっていた模様(汗)。
・・・寝たまま弾いていたのか?・・・・・・
この状態で目が覚めると不安ですよ。まずは、ちゃんと動くことを確認しないと起きる気にもなれないです。
あんまりいいこととは思えないので、できればリラックスして寝たいものですが。

本番直前の難しいところは、体は硬くせずに、気持ちは超集中させること。
体が硬いまま弾きはじめると、手が拡がらなかったり、腕が伸ばせなかったりで、ミスタッチが出やすくなるし、音が硬くなる。呼吸も乱れがちです。こっちはよくほぐさないといけないんですが、気持ちはほぐしすぎるとあまりよくないです。
おそらくリラックスしようと思えばできないことはないと思うのです。誰かとしゃべったり、ほかのことを考えたりして、あまり深く考えないようにする。逃げようと思えば逃げられるような気もします。
そうやって弾いてみたこともあるんですけど、やはりこれはあまりデキがよくない。自分をここまで追い込むか・・・というくらいになって初めて出る音もあり。

草野球ならぬ草ピアノ(?)のレベルでおおげさな話かもしれませんけど、ひとさまの前でなにかをやるということはそれなりに大変なことで、いつになっても慣れやしません。いや慣れたらいけないのかな、とも思います。
でも、まあ、この年になってこういう経験をするというのはある意味幸せなことでもありますので、毎回緊張しながら、ブツブツいいながら続けていくんだろうなあ、と思っています。