昨日はなかなかラッキーな日でした。

昼の2時に某所で「松本和将&アンドレアス・ケルン デュオコンサート」というサロンコンサートがある予定でしたので、出かける予定にしておりました。
このお宅が、うちからはなかなか交通の便が悪いというか、バスだと1時間に2本?3本?という感じなので、どうやっていくかなあ~~と考えていて、ふと思いついたのがチェンバロ。
先生のお宅がそう遠くありません。せっかくあちらまで行くのなら少しでも2段チェンバロに触りたい・・・・と思い、先生にメールしましたところ、「11時ごろ、ちょうどあなたのうちの横を車で通るので乗ってうちへ行きます?」と。
・・・ウソのような偶然!

で、乗せていただいてお宅へ伺い、1時間ほど練習。1時間弾き続けて、やっと鍵盤の狭さに慣れてくる状態。半音低いのはうちでのキーボード練習で慣れてきたようで、さほど違和感ありません。・・・たいした絶対音感ではなかったようです(笑)。

その後、先生のピアノのレッスン場についていき、私より20~30歳上の方々とお話したりレッスンを拝見したり。なんかいいですねえ、こういうの。陽だまりにすわって静かにおしゃべりしながらレッスンの順番を待っていると、そこに、トツトツではありますが、愛情のこもったアップライトの音が広がっていく。・・・こういう老後、憧れます。
そこから、サロンコンサートの会場まで、レッスン生のひとりのおじさまの車(たぶん私より30歳以上うえ)に乗せていただき、お好きだというルネッサンス期の音楽などについておしゃべり。車の中では、プッチーニの「ラ・ボエーム」が流れてました。


さて、期待のサロンコンサート。
実は娘の帰宅時間かれこれ、交通の便かれこれ・・・で行くか行くまいかちょっと悩んだりしていたのですが、行ってよかった。これは素敵なコンサートでした。
アンドレアスさんは、松本さんのベルリン芸術大学時代の同級生さんだそうです。・・・ということは、お二人のドイツ語でのやりとりをきける?とワクワクしておりました(もちろん私、ドイツ語はさっぱり理解できません・・汗)。
男性がひとり語りのようにしゃべるドイツ語が好きなんですねえ、私。
そしたら期待にたがわず、お二人の会話のみならず、ゲーテの詩の朗読があったりで、ドイツ語血中濃度UP(そもそもドイツ語は私の血中にないはずなんですが・・・・笑)。

松本さんが「ドイツの大学に行ったのにクラスには日本人が10人。ドイツ人はほんとにわずかだった。アンディのピアノはほんとに一音一音が大切に弾かれていて、シューマンなどを弾くときは彼の音を思い浮かべて弾いたりする」とおっしゃってましたが、アンドレアスさんがシューマンを語られる表情、弾かれる音はちょっと私がこれまで経験したことのない感じ。シューベルトの即興曲も弾かれましたが、どちらも音符の裏に言葉(もちろんドイツ語)がついているような不思議な感覚を味わいました。詩なのか音楽なのかわからない、という感じでしょうか?

松本さんは、まずショパンの「幻想即興曲」を弾かれました。
これは私昨年8月、彼の演奏を野外で聴き、これほどの名曲であったのか・・・と考えをあらためた曲で、やはり室内で聴いても(笑)・・・名演でした。
次にアンディさんがリストの「愛の夢」、
続いてお二人のシューマン。アンディさんが「トッカータ」、松本さん「アラベスク」。
シューベルトもそれぞれ弾かれました。松本さん即興曲「90-2」、アンディさん「90-4」。
休憩後はまず、おふたりの即興演奏。
松本さんは、ジャズっぽいサウンドで、鍵盤の端から端までダイナミックに情熱的に弾きまくる感じ、最後のほうは超高音のF音の連打。弾いたF音からの残響・感興から次のフレーズにつなげていってるのかな・・と思いましたけど、それがひとつひとつ違っていて演奏者(作曲者)の変化をのぞきみるような感じもありました。
アンディさんは、最初のほうは鍵盤の中央付近で、同じ音型の左手の繰り返しにのって右手が少しずつ少しずつ展開していく、ミニマルミュージックのような感じ。後半盛り上がるにつれ現代奏法も出てきて、ひじを使ったり、ピアノ内部を操作して打楽器のような音をだしたりで、おおっ、おおっ・・と連れて行かれる感じがいかにも即興演奏。面白かったです~!

最後はおふたりでガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」。
思った通りのノリとおふたりの掛け合いが楽しめました。私の席からはそれぞれのお顔もよく見えましたので、「え、そうくるの?」「じゃ、これでどう?」みたいなやりとりもうかがえて2倍おいしかったです(笑)。
アンコールはブラームスのワルツ。アンコールにいいですね、これ。
さらっと名残惜しく聴かせてくださったのは、さすが。


会場にはうちのご近所にお住まいの奥様がいらしていたので、ありがたくこれまた帰りは車に乗せていただきました。
車内にはオペラ「カルメン」がかかっていて、本日2度目の車中オペラ(笑)。


いや~、いい日、音楽三昧の一日でございました。