広響を聴いてまいりました。
今夜のものは定演ではなく、「~秋山和慶のディスカバリーシリーズ~『ロマンティシズムの源流を訪ねて』」という4回シリーズコンサートの第1回目でした。


 【会  場】 アステールプラザ 大ホール
 【出  演】 指揮:秋山和慶
       チェロ:マーティン・スタンツェライト
 【曲  目】 ロッシーニ:オペラ「どろぼうかささぎ」序曲
        シューマン:チェロ協奏曲
ニールス・ゲーゼ:ハムレット序曲
メンデルスゾーン:交響曲第1番

もちろんシューマンのチェロコンチェルトが目当てだったのですけど、全般にすばらしいコンサートでこれはほんと行ってよかった!

「どろぼうかささぎ」序曲は結構耳にする曲ですけど、「ロマンティシズムの源流」というとらえ方で聴いたのは初めて。ロッシーニはベートーヴェンより20歳以上年下にもかかわらず、当時ものすごい人気を誇っていたということですから、新時代の興奮をはらんでいたということなのでしょうね。

シューマンのチェロコンチェルトはうちにもCDありますし、好きな曲なんですが、何回聴いてもわかりにくい。それがシューマンだといわれるとそうなんですけど、テーマの展開とかつながりがわかりにくく、切れ切れな印象があります。
ソリストの先生と先日お話したとき「シューマンって、楽器(チェロ)に合わないねえ。ピアノはどう?ピアニストだったからピアノの曲は弾きやすくできてるの?」ときかれたので、「いえいえ、どうしてこんな無理なことさせるかな・・ありえん・・みたいなとこたくさんありますよ」とお答えしたのでした(私もそうたくさんシューマン弾いたわけじゃありませんけど)。すると「そうなんだ・・・。ブラームスもそういうとこあるねえ。楽器には合わないんだけど、曲がいいからガマンして弾いてる(笑)」とおっしゃってました。
どれだけガマンして弾かれていたのかはわかりませんけど、すばらしい演奏でした。客席・楽団員からの拍手なりやまず、それが「チャ、チャ、チャ」というアンコールをうながす手拍子に変わり、ついにアンコール・・「鳥の歌」。
これ以前も先生の演奏で聴いたことあるのですけど、聴くたびに泣けます。
今日はチェロの下に敷く台を使っておられましたけど、これはつい最近ご自身で買われたとかで、これを使うのと使わないのとでは響きが全然違うそうです。ただの台ではなく、台にf字孔(ヴァイオリンやチェロにあるf型の穴です)のような穴が開いてました。

前半でこんなにも盛り上がってしまい後半はどうなるのか・・と要らぬ心配をしてしまいましたが、心配無用でした。

後半の曲は2曲とも初めて聴きましたが、いい曲でした。盛り上がるしわかりやすいし、どこかでまたこの曲やってくれないかな・・と思うくらい気に入りました。
特にメンデルスゾーンの1番なんですけど、正直期待してなかったのです。たぶん「それ以前の誰かに似ているような曲であちこちに後の作品につながるひらめきはみられるものの、完成度はもひとつ」みたいなことを勝手に想像してました。
それが裏切られましたねえ・・気品、歌心、構成、迫力、どれもバッチリ。演奏もよかったのでしょうけど、これはすばらしい!!メンデルスゾーンおそるべし。
・・・と思ってプログラムノートを読んでみたならば、なんと15歳の時の作品。
あんぐりです、これ。さまざまな作曲家の15歳の時の作品を並べてみても傑出しているのではないかと思うのですが。

最後の拍手も、ブラボーやスタンディングオベーションもでるくらいで、もしやカープファンがこっちで頑張っているのでは(笑)・・と思うくらいの大盛り上がり。


・・・タイトルの通り、まさにディスカバリーな夜でございました。