行ってまいりました、麻未さんのリサイタル。
私が彼女のことを知ったのは、7年前。地元楽器店でリサイタルのチラシを見て、でした。
そのとき彼女は中学生。前年13歳でイタリアでの国際コンクールに史上最年少優勝し、(凱旋の)初リサイタルをされたのでした。
残念ながらデビューリサイタルは私は聴きに伺っていないのですが、その後、いろいろとご縁があり、ご本人とも直接お会いしたりお話したりする機会を得、かげながら応援させていただいています。
今は、パリ国立高等音楽院を経て、同大学院修士課程で学ばれています。
本日のプログラム
ハイドン:ピアノ・ソナタニ長調 Hob.XVI 33
シューマン:謝肉祭
(休憩)
シューマン:子供の情景
ラヴェル:ラ・ヴァルス
~アンコール~
ブラームス:ワルツ
愛の讃歌
会場は満席。いや、満席以上の大盛況。
楽器店40周年のイベントのひとつなのですが、小さいころからコンクールでは優勝につぐ優勝、地元のアイドル的存在でもあるので、集客力はすごいものがあります。
前半は真っ赤なドレス。
このリサイタル全体を通しての印象は「華&光」と私は感じたのですが、まずはハイドンのアルペジオできらきらっと。
私の席からは手の動きはわかりませんでしたが、かなり高い位置からの打鍵もあるようで硬質で輝くような響きがします。
<謝肉祭>について、私自身は「ちょっとよくわからない曲、難解な曲」というイメージがあるのですが、今日の演奏では違う面をみた感じがしました。
たしかに、オイゼビウスとフロレスタンというシューマンの分身が登場するし、21曲をそれぞれ弾きわけなければならないという難しい面もあるのですが、今日の演奏はそのいろいろのキャラクターをすみずみまで照らし出し、全体としては「これはカーニバル、お祭りなのだ」ということで、若いエネルギーとスピード感で、ぐいっとまとめてこちらに見せてくれた感じがしました。
作曲者のシューマン自身も、家の中にはこもっていられないような、躍動感と華やかさといいましょうか?
休憩をはさんでの<子供の情景>。
後半の衣装は黒地に刺繍やラメの光るドレス。ちょっと暗めの照明によく映えました。
これは<謝肉祭>とある意味コントラストをなしていて、どちらかというと内向的な演奏だったかな、と思います。あるときは、なにかを考え込むように拍を感じさせないぎりぎりのタイミングでフレーズが紡がれ、現実と思いの間を行きつ戻りつする、という浮遊感みたいなものもあり・・・これも麻未さんの一面なのだな、と思った次第。
最後は<ラ・ヴァルス>
これは、巧い!巧すぎる!というわけでハマッてました。
硬質で輝かしい音質に超高度のテクニック、持ち前の華やかさがあいまって、聴き応え十分。そのなかにも、どこか都会の爛熟した雰囲気のようなものも漂っていて、これまで私が経験したことのない空気を吸った気がしました。・・・フランスに行ってみたいです(笑)。
アンコール前にご挨拶があったのですが、しゃべるとほんとにかわいらしい、どこかまだ少女のおもかげすらあるのですけど、弾く始めると別人なのは、やっぱりすごい、と思います。
ふつうアンコールは、お得意の曲を暗譜でダーっと弾かれるものですけど、麻未さんは私の拝見する限り、アンコールは楽譜を持って登場されます。その日の気分や会場の雰囲気で決めているのかもしれません。
今日の2曲も、お客さんとともに自分も心からリラックスできるような選曲だったのかな、と思います。
コンサートによっては、大変消耗したり、すっきりしない思いがぐるぐるしたり、といろいろなことがありますけど、今日のコンサートは、ひとことでいうと「元気をいただき」ました。それはたぶん麻未さんの人間性に由来するものだと思います。
いい演奏、ありがとうございました。またのリサイタルを心待ちにしています。
私が彼女のことを知ったのは、7年前。地元楽器店でリサイタルのチラシを見て、でした。
そのとき彼女は中学生。前年13歳でイタリアでの国際コンクールに史上最年少優勝し、(凱旋の)初リサイタルをされたのでした。
残念ながらデビューリサイタルは私は聴きに伺っていないのですが、その後、いろいろとご縁があり、ご本人とも直接お会いしたりお話したりする機会を得、かげながら応援させていただいています。
今は、パリ国立高等音楽院を経て、同大学院修士課程で学ばれています。
本日のプログラム
ハイドン:ピアノ・ソナタニ長調 Hob.XVI 33
シューマン:謝肉祭
(休憩)
シューマン:子供の情景
ラヴェル:ラ・ヴァルス
~アンコール~
ブラームス:ワルツ
愛の讃歌
会場は満席。いや、満席以上の大盛況。
楽器店40周年のイベントのひとつなのですが、小さいころからコンクールでは優勝につぐ優勝、地元のアイドル的存在でもあるので、集客力はすごいものがあります。
前半は真っ赤なドレス。
このリサイタル全体を通しての印象は「華&光」と私は感じたのですが、まずはハイドンのアルペジオできらきらっと。
私の席からは手の動きはわかりませんでしたが、かなり高い位置からの打鍵もあるようで硬質で輝くような響きがします。
<謝肉祭>について、私自身は「ちょっとよくわからない曲、難解な曲」というイメージがあるのですが、今日の演奏では違う面をみた感じがしました。
たしかに、オイゼビウスとフロレスタンというシューマンの分身が登場するし、21曲をそれぞれ弾きわけなければならないという難しい面もあるのですが、今日の演奏はそのいろいろのキャラクターをすみずみまで照らし出し、全体としては「これはカーニバル、お祭りなのだ」ということで、若いエネルギーとスピード感で、ぐいっとまとめてこちらに見せてくれた感じがしました。
作曲者のシューマン自身も、家の中にはこもっていられないような、躍動感と華やかさといいましょうか?
休憩をはさんでの<子供の情景>。
後半の衣装は黒地に刺繍やラメの光るドレス。ちょっと暗めの照明によく映えました。
これは<謝肉祭>とある意味コントラストをなしていて、どちらかというと内向的な演奏だったかな、と思います。あるときは、なにかを考え込むように拍を感じさせないぎりぎりのタイミングでフレーズが紡がれ、現実と思いの間を行きつ戻りつする、という浮遊感みたいなものもあり・・・これも麻未さんの一面なのだな、と思った次第。
最後は<ラ・ヴァルス>
これは、巧い!巧すぎる!というわけでハマッてました。
硬質で輝かしい音質に超高度のテクニック、持ち前の華やかさがあいまって、聴き応え十分。そのなかにも、どこか都会の爛熟した雰囲気のようなものも漂っていて、これまで私が経験したことのない空気を吸った気がしました。・・・フランスに行ってみたいです(笑)。
アンコール前にご挨拶があったのですが、しゃべるとほんとにかわいらしい、どこかまだ少女のおもかげすらあるのですけど、弾く始めると別人なのは、やっぱりすごい、と思います。
ふつうアンコールは、お得意の曲を暗譜でダーっと弾かれるものですけど、麻未さんは私の拝見する限り、アンコールは楽譜を持って登場されます。その日の気分や会場の雰囲気で決めているのかもしれません。
今日の2曲も、お客さんとともに自分も心からリラックスできるような選曲だったのかな、と思います。
コンサートによっては、大変消耗したり、すっきりしない思いがぐるぐるしたり、といろいろなことがありますけど、今日のコンサートは、ひとことでいうと「元気をいただき」ました。それはたぶん麻未さんの人間性に由来するものだと思います。
いい演奏、ありがとうございました。またのリサイタルを心待ちにしています。
