午前はいきなり思い立って、某ピアノセミナーに参加。会員だと千円で参加できるので、時間があるとフラフラ行ってしまいますねえ。

中部地方からいらっしゃったS先生の講座。
モスクワの音楽学校を見学された話に関連して、小さい子なら「まず先生が歌い、次に生徒に歌わせる」、中上級なら「一曲全部を指揮しながら歌わせ、次に歌だけにし、最後は自分の中の歌の通りに演奏できるようにする。指先から歌(声)を出す」といった、「まずは歌ありき」の指導法のお話が興味深かったです。
それとグールドに録音プロデューサーが、「どうしても声が入るから歌わないで」といったところ、とても非音楽的な演奏になり、このテイクは使えたものじゃなかったということなどなど。
あとは脱力の話、腱鞘炎キケン曲ナンバー1&2は、ショパンの10-1とバラ1だということ(もちろん、正しい奏法ならそういうこともないのでしょうけど)、腱鞘炎に生徒がなってしまうというのは指導者の恥ずべきことなのだけれど、一方で負荷がかからないような練習だと進歩もなく、ぎりぎりのところで4~5か月やってみて効果がでることが多い、というお話。
あと、コンクールの評価というのは、いろいろ言ってみても「ノーミス、大きい音」というのは点数に結びつくことが多い、ということ。ご自身があるコンクールの審査員をされたとき、終始大音量でノーミス、とにかくすべてをバリバリと弾いたショパンのスケルツォを「たしかに立派だけど、音楽的には・・?」ということでいったん75点をつけ、でも辛すぎかなと85点にし、いろいろ聴いたあとで83点にされたのだそう。ところが、審査会議ではびっくり仰天・・・98点をつけた先生をはじめ、高得点が並んでいた、と。・・・・やっぱりね、西洋の音楽は言いたいことがはっきりしてるほうがいいですよ。日本人はほっとくとメゾフォルテになります、練習すればするほどメゾフォルテ・・・・と爆笑のオチまでつけられて、淡々と、でも楽しい語り口の先生でいらっしゃいました。
今日は指導者向けのセミナーであったこともあり、「バロックの舞曲の解釈をあまり専門的にしてチェンバロ風の演奏をしても、コンクールでは通じないこともある・・」みたいなことをはじめとして、いろいろウラ話もきかせていただきました。


いったん昼は帰宅。夕飯の仕度や娘のお迎えをし、息子の帰りを見届けて、また外出。
今度は、サークル発表会の連弾の練習と会場のピアノの下見。
なかなか盛り上がりました~!

帰ってきて夕飯後、娘のピアノ&ヴァイオリンの練習。
娘、バッハのト長調(レーソラシド レソソ、ってやつです)のメヌエットの譜読みを始めているのですが、いたくこの曲が気に入った様子。
「これ、きれいな曲だからペダルもつけようよ」
・・・いきなりバッハにペダルをつけるんですか?高等技術だねえ、それは・・・
「この曲なんて曲?<ゆびづかい>?」
・・・いえ、それはお兄ちゃんがこのテキストを使ったときに、先生がでっかく書いた注意がきで、別に曲のタイトルではありませんよ・・・
「じゃ、私がつける。えっと<みずうみのとり>」
・・・ああ、なるほど。いい曲名だね。でもですね、この曲は作られたときから<メヌエット>と決まっておるのですよ。それは変えられません・・・・
「え、<メヌエット>なんて変じゃん。イヤだ、そんなの。作曲した人に言いたい!」
・・・言いたい、たってバッハは大昔に死んじゃったよ。どうする?・・・

娘、もうぶーぶーです。
こういうヒトこそコンクールなんかには向きませんね(笑)。
<メヌエット>という曲なんか弾かない、ペダル踏まないんだったら弾かない。
・・・なかなか頼もしいです(爆)。