ベートーベンのピアノトリオ「幽霊」第1楽章のレッスンを受けてまいりました。
先生は地元の交響楽団のバイオリン奏者T氏。
私は、初めてお会いしたのですが、レッスン前にまずいただいたお茶の時(笑)、オーケストラや指揮者の興味深いお話(裏話ってやつです)をうかがい、まずは笑って腹筋のウォーミングアップ。
私は最近、ピアノの先生でない方にレッスンを受ける機会が多く、これがまた大変楽しみなのです。
専門でない方が聴いてくださることで、いつも見過ごしているようなことが見えてきたりするから。
今日もですね、
「そこのppのアルペジオは限りなく小さくしていって(若干遅めに。でも拍だけはわかるように弾いて)、最後のpppはこれはもう聴こえても聴こえなくてもいいです」
ピアノ弾きならこれってなかなか人には言えないというか、「今すぐここでやれとはいわないけど」とか「技術的に難しいけどできるだけやってほしいのだけれど」とかの枕詞のほしいところです(笑)。
私程度のレベルの弾き手には、先生も今ここでやれとはなかなか要求されないように思います。
というのは、やはりこれは「一音一音がクリアに弾けないとできないこと」という前提があるためで、「いい加減に小さい音で適当に弾くくらいなら、大きくてもはっきり弾いたほうがマシ」みたいなピアノ族暗黙の了解(?)みたいなものがあるからだと思います。
でも曲の流れとしては、これはもう「大きくクリアに」なんてのはバツです。
かつピアノの先生なら「練習すればできるから」とかなぐさめてくれるでしょうけど、楽器の違う方だと「ああ、ムリですね。じゃあいいです」で終わりになってしまいそうだし、それはやはりこちらもイヤなので、「ええ、もうなんでも言ってください。やってみようじゃないですかっ!」って気合なんですよ。これ、たぶんピアノのレッスンの時以上の集中度です(爆)。
あとこれはピアノのソロをやってるとちょっとクセっぽくなっているというか、これまたピアノ族の習性の一部みたいなものなんですが、だいたい左手を小さい弾くクセがあります。
もちろんソロの場合は大部分それでバランス取れているのですけれど、連弾(セカンドパート)だったり、あとたくさんの楽器と一緒のときは、実は右手は「あったほうがないよりはいいかも」くらいの重要度の箇所も結構あり、左手こそが上のいくつものパートすべてを支えていたりするので、普通に弾いているのでは全然音量的にも足りなかったりするわけです。
今日も、ありましたねえ・・・。「左が聴こえません」
これは音量だけの問題ではなく、低音をきちっと響かせるためのタッチの問題でもあるのだと思うのです。私よくチェンバロでも指摘されるのですが、どうしても左手はツメが甘い。
あとはなんでしょうか・・
「そこは、左の和音をもっと大きく弾いて右のメロディーをそこに浮かせてください」
・・こういうことは初めていわれました。和音といっても普通の基本形のまんまのジャンとならすやつです。
そのとき私がやってみて「ああそれです・・・今のはきれいだった。いいです、それ」といわれた弾き方がどんなだったかというと、イメージとしては左の和音で右の単音をくるむというか包み込むという感じでしょうか。
ほんと難しいこといわれます。
ちょっと笑ってしまったのは、うねうねするスケールのところで
「うまいんです・・・うまいんですが・・・・もっと弾きにくそうに弾いてもらえませんか」
いや笑ってる場合ではないんです。実は私、これけっこう言われるのです。
簡単にいうとこれはまだ「弾き込み不足」の状態です。くねくねした音列をとりあえずさらってなんとか覚えてうれしがっているだけでツルツル弾くので、大変軽薄に聴こえます。
行きつ戻りつするの音列の「逡巡ぶり」を弾きながら感じ取れるくらいに練習すると、「弾きにくそうな感じ」(爆)が出てきます。
私は、弦楽器の奏法には無知なので、ほかの楽器へのアドバイスはよくわかりませんでしたけど、ベートーベンの時代の楽器をイメージし、強弱のコントラストやメロディーの歌い方をそろえて行く過程を通して、3つの楽器がいい具合に束ねられていく感じがしました。
練習終わって・・
このバイオリン奏者T氏、ピアノを始められたそうで、毎日1時間弾かれているのだそうです。
「ピアノって弾いても弾いてもうまくならないんですよね。何練習したら、いいんですか?ハノンとかチェルニーとかやらなきゃだめですか?」
・・そんなこと私にきかれてもですね。私はハノンもチェルニーもやらない困った人間で(人にはやったほうがいいよと薦めますが・・・殴)、好きな曲の難しい箇所を何ヶ月も鬼のようにさらって、それで毎日のトレーニングに代えているのだし・・
それに、私はアマチュア再会組なので・・と申しあげると、
「え?ほんとに。どれくらいやったら指動くようになりますか?一日5~6時間くらい弾いてます?」
・・・・・・・5時間も弾かないですよ。まったく弾けない日もけっこうあるし、最大弾いても4時間だと思います。
私からすると、バイオリンを弾けるかたは同じ人間と思えないくらい驚きの対象です。
だいたいスリッパひとつあごの下にはさむのに苦労するのに、なんであんなでかいものはさめるのだろうか?
しかも、弓を持つ右手なんかひじずっと浮かせっぱなしじゃないですか?四十肩にはきつすぎる・・
それに、耳元でずっと音聴いててなんで平気なのでしょうか?
ト音記号の音域ばかり弾いてて、低い音弾きたくなったりしないのか?
ひとつの楽器で、まったく同じ音が別々の弦で出るなんて面倒じゃないのか?
とか、しょうもない疑問だらけです。
だいたい、音程を自分で決めなければならないということ自体がつらすぎます。
楽器違えばなんとやら、ですね。
先生は地元の交響楽団のバイオリン奏者T氏。
私は、初めてお会いしたのですが、レッスン前にまずいただいたお茶の時(笑)、オーケストラや指揮者の興味深いお話(裏話ってやつです)をうかがい、まずは笑って腹筋のウォーミングアップ。
私は最近、ピアノの先生でない方にレッスンを受ける機会が多く、これがまた大変楽しみなのです。
専門でない方が聴いてくださることで、いつも見過ごしているようなことが見えてきたりするから。
今日もですね、
「そこのppのアルペジオは限りなく小さくしていって(若干遅めに。でも拍だけはわかるように弾いて)、最後のpppはこれはもう聴こえても聴こえなくてもいいです」
ピアノ弾きならこれってなかなか人には言えないというか、「今すぐここでやれとはいわないけど」とか「技術的に難しいけどできるだけやってほしいのだけれど」とかの枕詞のほしいところです(笑)。
私程度のレベルの弾き手には、先生も今ここでやれとはなかなか要求されないように思います。
というのは、やはりこれは「一音一音がクリアに弾けないとできないこと」という前提があるためで、「いい加減に小さい音で適当に弾くくらいなら、大きくてもはっきり弾いたほうがマシ」みたいなピアノ族暗黙の了解(?)みたいなものがあるからだと思います。
でも曲の流れとしては、これはもう「大きくクリアに」なんてのはバツです。
かつピアノの先生なら「練習すればできるから」とかなぐさめてくれるでしょうけど、楽器の違う方だと「ああ、ムリですね。じゃあいいです」で終わりになってしまいそうだし、それはやはりこちらもイヤなので、「ええ、もうなんでも言ってください。やってみようじゃないですかっ!」って気合なんですよ。これ、たぶんピアノのレッスンの時以上の集中度です(爆)。
あとこれはピアノのソロをやってるとちょっとクセっぽくなっているというか、これまたピアノ族の習性の一部みたいなものなんですが、だいたい左手を小さい弾くクセがあります。
もちろんソロの場合は大部分それでバランス取れているのですけれど、連弾(セカンドパート)だったり、あとたくさんの楽器と一緒のときは、実は右手は「あったほうがないよりはいいかも」くらいの重要度の箇所も結構あり、左手こそが上のいくつものパートすべてを支えていたりするので、普通に弾いているのでは全然音量的にも足りなかったりするわけです。
今日も、ありましたねえ・・・。「左が聴こえません」
これは音量だけの問題ではなく、低音をきちっと響かせるためのタッチの問題でもあるのだと思うのです。私よくチェンバロでも指摘されるのですが、どうしても左手はツメが甘い。
あとはなんでしょうか・・
「そこは、左の和音をもっと大きく弾いて右のメロディーをそこに浮かせてください」
・・こういうことは初めていわれました。和音といっても普通の基本形のまんまのジャンとならすやつです。
そのとき私がやってみて「ああそれです・・・今のはきれいだった。いいです、それ」といわれた弾き方がどんなだったかというと、イメージとしては左の和音で右の単音をくるむというか包み込むという感じでしょうか。
ほんと難しいこといわれます。
ちょっと笑ってしまったのは、うねうねするスケールのところで
「うまいんです・・・うまいんですが・・・・もっと弾きにくそうに弾いてもらえませんか」
いや笑ってる場合ではないんです。実は私、これけっこう言われるのです。
簡単にいうとこれはまだ「弾き込み不足」の状態です。くねくねした音列をとりあえずさらってなんとか覚えてうれしがっているだけでツルツル弾くので、大変軽薄に聴こえます。
行きつ戻りつするの音列の「逡巡ぶり」を弾きながら感じ取れるくらいに練習すると、「弾きにくそうな感じ」(爆)が出てきます。
私は、弦楽器の奏法には無知なので、ほかの楽器へのアドバイスはよくわかりませんでしたけど、ベートーベンの時代の楽器をイメージし、強弱のコントラストやメロディーの歌い方をそろえて行く過程を通して、3つの楽器がいい具合に束ねられていく感じがしました。
練習終わって・・
このバイオリン奏者T氏、ピアノを始められたそうで、毎日1時間弾かれているのだそうです。
「ピアノって弾いても弾いてもうまくならないんですよね。何練習したら、いいんですか?ハノンとかチェルニーとかやらなきゃだめですか?」
・・そんなこと私にきかれてもですね。私はハノンもチェルニーもやらない困った人間で(人にはやったほうがいいよと薦めますが・・・殴)、好きな曲の難しい箇所を何ヶ月も鬼のようにさらって、それで毎日のトレーニングに代えているのだし・・
それに、私はアマチュア再会組なので・・と申しあげると、
「え?ほんとに。どれくらいやったら指動くようになりますか?一日5~6時間くらい弾いてます?」
・・・・・・・5時間も弾かないですよ。まったく弾けない日もけっこうあるし、最大弾いても4時間だと思います。
私からすると、バイオリンを弾けるかたは同じ人間と思えないくらい驚きの対象です。
だいたいスリッパひとつあごの下にはさむのに苦労するのに、なんであんなでかいものはさめるのだろうか?
しかも、弓を持つ右手なんかひじずっと浮かせっぱなしじゃないですか?四十肩にはきつすぎる・・
それに、耳元でずっと音聴いててなんで平気なのでしょうか?
ト音記号の音域ばかり弾いてて、低い音弾きたくなったりしないのか?
ひとつの楽器で、まったく同じ音が別々の弦で出るなんて面倒じゃないのか?
とか、しょうもない疑問だらけです。
だいたい、音程を自分で決めなければならないということ自体がつらすぎます。
楽器違えばなんとやら、ですね。
