ひさびさに本番が続く。
今週土曜に3人6手(これは某ホールの参加型コンサート)、それと来月初めに一年ぶりのステップ。

本番はいつ以来かというと、つい先日娘の発表会で連弾につきあって以来だけれど、これはまあ初見でも弾けるような内容だったし、その前はいつだったかというと7月のサークルの七夕だったわけで、これは身内のコンサートだ。
なので、まともにソロをいわゆる<人前>で弾くのはいつ以来かというと、なんと5月の熱狂の日の路上コンサート(?)以来ということになる。

これだけソロを長く弾いてないと、もう暗譜もできないような気がするし、ちゃんと弾くなんでできないような気すらしてくる。
・・なのに、ステップで弾くのはショパンとバッハ。しかもショパンはエチュードを選んでしまった・・・バカだ(泣)。
いちおう譜を追えて、なんとか曲らしくなったという段階で自分では弾けたような錯覚を起こすけど、これをさあ人前で弾きましょうとなると、はっきり言ってまったく弾けないのと同然の状態になる。笑っちゃうくらい指も手も動かない。
ここまでかけてきた時間はなんなんだ・・とボー然となるけれども、一人で弾き続けていると大体こういうことの繰り返しで、時間のロスたるや凄まじいものだ。

今日は(もう昨日ということになるけれど)、3人のお客様があって、うち2人は初めてお越しいただいたのだが、みんなピアノを弾く方々ばかりだった。
いろいろ話をしたなかで、人前で弾くことがどれだけ大変かという話題になった。我々の場合、お金をいただいて弾いているわけではなく、少なくないお金を家計から捻出して弾いている(みんな主婦なので)のだから、別に楽しく弾きたいように弾けばいいものを、ウンウン言いながら、しかも本番止まったり忘れたりして胃がどうかなるような経験をわざわざ好んでするのはどういうことか、因果なものよのう~ということ。
一人が言うには、「そういうオソロシイ経験のおかげで、肝がすわってきたというか、身内に病人や不幸があったときも、相談する相手はいるし、一人じゃないし・・で耐えられたよ」ということなのだ。
それは彼女の生来の強さもあるとは思うし、個人差は大きいと思うのだが、たしかに、ソロの重圧というものは、私らのように、仕事でもなんでもなく、なんの責任もなく趣味で弾いているものにとっても、ハンパなものではない。そしてそこに至るまでの練習の過程も大変なものだ。
幸いなことに、私たちにはその結果に関して将来や生活がかかっているわけでないので、まったくもって気楽なのだが、それであればあるほど、なんでこんなことをやっているかというのもある意味不思議なことだ。


そんなことより、人前で弾くことを想定した瞬間に、初心者のようにヘロヘロになってしまう自分の指の方がもっと不思議だ。
またしてもこの段階からの苦行を積まねばいけないかと思うとため息