ずいぶん御無沙汰だった友人に、いきなり思い立って電話してみた。
たしか、主人が昨年頚椎で入院していた時には見舞ってくれてたと思うので、
そのお礼方々、まずは

「あのね、だんな首つながってきたみたいよ」といったところ、
「え、仕事がちゃんとあるのね」
「・・・・・じゃなくて(それもないとは言わんが)、去年手術したじゃん、あれよあれ」
「あ~あれか、ナマ首のほうね」

相変わらずというか、ご健在のようで(私よりは8歳くらい上)安心いたしました。

「で、そちらは今仕事してんの?」と以前はプーちゃんだった友人にきいてみたところ、
「やってるわよ~。涼しいところで。よかったわよ、今年は涼しいとこで働いてて・・ホント暑かったから」
「涼しいとこというと、またデパートかなにか?」
「いやホテル」
「ま、まさかあっち系のホテルの清掃係とか?」
「いや違う違う。××ホテル内のショップでタオル売ってる」
・・・はて、××ホテルというと泣く子も黙る都心の超高級ホテルなのだが、そこでタオル?・・・・
「そうそうあなたにあげようと思ってた商品があるのよ。ショパンだったかなブラームスだったかな?の台フキン」
・・・・この人が「コップ」というと1万もするような高級グラスだったり、「茶碗」というと数万するようなコーヒー碗皿だったりします・・・・
「はあ、ありがと。そのうち送って。で、ほかにはどんなもの売ってるの?」
ショウブパジャマ
「なんですと?」
「あのね病院で着る<勝負パジャマ>よ。3万とかするんだけど結構売れるの」
「うう・・たしかにパジャマも高いのは高いがなんでそんなの。で、誰が買うの?」
「このあたりの病院に入院していると思われる80とか90とかのおばあちゃま用。病院って、お化粧もできないし、アクセサリーもつけられないし、おしゃれするといったらパジャマしかない」
「あ、そうか。そういう人たちって、元気だったら何十万のスーツ着てるわけだからねえ。別に不思議じゃないよね」
「そう。それで、気にいらないパジャマだと<診察受けない>とかいう人もいるみたいで、お嫁さんが困ったりするみたいね。この前は『80のおばあちゃんに』ということだったから淡いピンクすすめたら、ご本人が返品にきて『こんなの着られますかっ。もっとお花がついてパッとしたものでないと』だって。」
「うわっ・・・・」
「でね、なかには介護用の方がいい人もいるわけ。でも本人が『絶対イヤだ。どうしてもっていうなら特注する』っていうらしく、これまた嫁さんが『そこまでは勘弁してください・・・(泣)』となったりするらしい」

この友人は、以前は高い食器を売っていたのだが、相変わらず高いものを売っているらしい。私も同じような仕事をしていた時期があって、よく上司に
「自分の金銭感覚で接客するな」と言われたものだが、たしかに
「お金持ち!」とビビッてはいけないし、
「お金あるからなんでも買うでしょ」と思ってもいけない。
それにしても、「勝負パジャマ」とは考えたこともなかった。
こういう方々は、パジャマと上着、ルームシューズ、とトータルで10万近くを買っていかれるらしい。
・・・・・ほ~~・・・・・・・