遊びと自分の勉強をかねて、本日いろいろ初見いたしました。
リストの「エステ荘の噴水」とシューベルトの「D664のソナタ」、ほか。
このなかでリストはまったく初めてというか、編曲や連弾でない楽譜はなんとなんとこの年にして初めて弾いてみました(殴)。

リストさまにむかっていまさらなにを言う・・ですけど、
いや~実によくできている。そんなの当たり前なんですけど、
ピアノのセオリーにかなっているというか、最大の演奏効果が上がるように出来てますし、構成や和声進行にも思わず「おお~っ」と声が出るくらいです。
そりゃ、いろんな曲があるでしょうから、すべてがそうというわけでもないかもしれませんが、これまで耳からたくさん聴いてて、あまり良さがピンとこなかったのですが、譜面見て実際弾いてみてしびれました・・・美しい。

そのあとですね、シューベルトを弾いてみたんですよ。
比較的やさしいといわれているソナタの3楽章。
もう大変です、リスト弾いてもなんともなかったのに、指と腕つりまくりです。
この曲、スケールやらアルペジオがたくさん出てくることもあって、ボロが出やすく、よくコンクールなんかの課題曲に選ばれてるのを見ますけど、
一見どうということなさそうなのに、弾いてみるとどうしてだかメチャクチャ弾き難い。
10度がたまに出てくるせいもあるのですけど、スケールやアルペジオの配置・範囲が微妙に自然でなかったりする。
それと、ペダルでの保持が難しいバスの持続音がある。
こういうのどこかで見たことある・・と思ったら・・・シューマンでした。
<こんな無理な弾き方させてなにかご利益あるのかっ>
と暴れそうですよ、ほんと。

よく「演奏効果」ということが言われますけど、シューベルトやシューマンは<(演奏効果が)上がらない>方の筆頭に名前があがるように思います。この二人の曲は「どかん」と盛り上がるわけではないので、技術的に難しいうえに曲自体のメリハリもいまひとつだったりする(特に長い曲)。
簡単にいうと「苦労して弾けるようになっても、聴いてるほうからはそんなに難しい曲とは思ってもらえない」ってやつです。

かつてあるピアノの先生とお話したとき、
「発表会の曲選ぶのに<うちの子にも弾けて、けっこう派手で聴きばえのする曲ないですか?>といわれて困る」という笑っておられました。
まあ、みんな楽して「すごい」と思ってもらえればそれにこしたことないですから(笑)。