友人が「ブラームスの51の練習曲はハマるよ」というので、
買ってまいりました、楽譜。

友人は15番を課題として出されているらしい。
これは両手3の指で音を抑えたまま、あとの4本(両手だと8本)の指で、アルペジオを弾くというもの。
ブラームスのことだから、たった5小節の練習曲にも粘着な転調が採りいれられている。弾く方としては、2と4の指が黒鍵だったりした日には、押さえっぱなしの3の指がどうしたって持ち上がってしまい、たまったものではないが、
「苦しい姿勢ほど美しい」という彫刻家だっていることだし、これをマスターする過程もひとつの美かもしれない。

さて写真は18番の練習曲。
携帯での写真なのでよく見えなくて恐縮だが、クリックしていただけば少しは大きくなるので、雰囲気だけでも眺めていただきたい。

これはですね、両手1の指で音を押さえっぱなしにして、それぞれの手の4と5でトリル、そして2と3で中声部を弾くというもの。
だいたいですね、ご存知のごとく、4と5のトリルというのがまず悪魔的シワザなわけですね。それに持続音と動きのある中声部があるというのは、イジメ的レベルと思います。
さらにさらに、よーく譜をみていただくとですね、
右手が3分割、左が2分割なわけです。おいっ!!!!

しかも一番の下の段の楽譜(18b)になると、トリルが4545だったり1212だったり、しかも3分割と2分割が左右入れ替わったりする。

ブラームスは(シューマンも)、こういう両手で分割の違う曲は大変大変多いのですが、そのためにこんな練習曲まで用意しとったんかっ!
これ、自分で好きでやってたとしたら、結構マゾですけど、やらせて喜んでたとなると、これははもう・・・・・・

解説にはこうあります。
「ブラームスは18番のような訓練によって、トリルを円滑にひかせることに絶対の自信をもっていたようです」
トリルっていうとなんとなくモーツァルトを思い出しますけど、「長いトリル」とか「二重のトリル」はベートーベンに結構出てきます(ワルトシュタインとかコンチェルトの3番4番)。
ブラームスではちょっとすぐには思い出せないのですが、ともかく、トリルは指先のコントロールと力の抜け具合がバレバレな箇所なので、これくらいのスパルタでもって練習しなければダメなんでしょうね、やっぱり。

でも、私、まだ楽譜眺めて「おいっ、こんなことできるかっ!」と笑っている状態なので、いつになったらマスターできるものかわかりません。
・・・・ええもう「♪赤上げて、白下げないで、赤下げて」みたいな感じです・・・・