今年もコンクールのシーズンが始まった。
思えば4年前初めて出たときの動機は、「いろんなホールでいろんなピアノを弾いてみたい」というものだった。
それ以来、おかげさまで発表会等あわせて3つの区民ホール、2つの大学ホール、
いくつかの民間のスペース、県外のふたつのホールとあちこちで弾く機会に恵まれた。
ピアノの方は、ヤマハとスタインウェイの2種類だが、それぞれに個性があった。
とはいっても、実際は失敗の許されないたった1回の本番(時間的には10分に満たない場合が多い)なので、ホールやらピアノやらを楽しむ余裕はとてもないのだが・・・。
毎回それなりに練習はしなければならないし、緊張もするし、
直後は、演奏自体ひどいできで「もう二度とやりたくない」と思うこともしょっちゅうなのだが、
それでもたったひとりで広い舞台に一歩を踏み出すあの恐ろしい瞬間が、
時間がたつと「またやってみたい」一瞬に変わってくるので不思議だ。
そうはいってもやっぱり恐ろしいものは恐ろしい。
裏にコンテスタントがずらーっと並んでいる場合もそれはそれで、
緊張の増幅みたいなことが起こって、どこを見ていいんだか、なにをしていいんだかわからないのだが、
ひとりずつが袖で待つ場合はさらに苦手だ。
特に出番が1番で、係りの人以外誰もおらず、会場にはなんの音もせず、
広い舞台にぽつんとピアノが望めるだけ・・・という場合は、
この空間を自分の音だけで満たしていかねばならないのか・・・と思うと、
回れ右して帰りたい。
たった数分の演奏時間でもこんだけ恐ろしいのに、2時間近くもリサイタルをされる場合はいくらどんなに慣れても、
本当のところは絶対にオソロシイはず・・と思う。
特に緊張するのは、音を出し始めて「あれ、こんな響きではなかったはず」と
日常聴いている音とかなりの差があるときだ。
それはピアノが違うせいもあるし、ホールのせいもあるし、調律のせいもあるし、
緊張のせいもある。
たくさんの出場者のあとで弾くときは、すでに音に相当の狂いが生じていることもある。
ただこれは本番でなくても、繰り返し録音して練習してみると、自分の出しているつもりの音と、実際に出ている音には相当な開きがあることに気付く。
私など特に最近録音し始めたばかりなので戸惑うことばかりだ。
まず、思っているよりスタカートが短い。いや、短すぎる。
次に、思っているより音が明るい。暗くあってほしいところまで明るい。
つまり、総合すると自分が「出しているつもり」の音より、はるかに軽薄で
平板な表現である・・ということになる。
舞台ではこれがさらに増幅される。
とくにホールでは響きがフィードバックされるので、「あ、こんな音じゃない」と思った瞬間に緊張が走り、ボタンの掛け違いが始まる。
こういったことがなるべく起きないように、努力はしているのですが・・・。
思えば4年前初めて出たときの動機は、「いろんなホールでいろんなピアノを弾いてみたい」というものだった。
それ以来、おかげさまで発表会等あわせて3つの区民ホール、2つの大学ホール、
いくつかの民間のスペース、県外のふたつのホールとあちこちで弾く機会に恵まれた。
ピアノの方は、ヤマハとスタインウェイの2種類だが、それぞれに個性があった。
とはいっても、実際は失敗の許されないたった1回の本番(時間的には10分に満たない場合が多い)なので、ホールやらピアノやらを楽しむ余裕はとてもないのだが・・・。
毎回それなりに練習はしなければならないし、緊張もするし、
直後は、演奏自体ひどいできで「もう二度とやりたくない」と思うこともしょっちゅうなのだが、
それでもたったひとりで広い舞台に一歩を踏み出すあの恐ろしい瞬間が、
時間がたつと「またやってみたい」一瞬に変わってくるので不思議だ。
そうはいってもやっぱり恐ろしいものは恐ろしい。
裏にコンテスタントがずらーっと並んでいる場合もそれはそれで、
緊張の増幅みたいなことが起こって、どこを見ていいんだか、なにをしていいんだかわからないのだが、
ひとりずつが袖で待つ場合はさらに苦手だ。
特に出番が1番で、係りの人以外誰もおらず、会場にはなんの音もせず、
広い舞台にぽつんとピアノが望めるだけ・・・という場合は、
この空間を自分の音だけで満たしていかねばならないのか・・・と思うと、
回れ右して帰りたい。
たった数分の演奏時間でもこんだけ恐ろしいのに、2時間近くもリサイタルをされる場合はいくらどんなに慣れても、
本当のところは絶対にオソロシイはず・・と思う。
特に緊張するのは、音を出し始めて「あれ、こんな響きではなかったはず」と
日常聴いている音とかなりの差があるときだ。
それはピアノが違うせいもあるし、ホールのせいもあるし、調律のせいもあるし、
緊張のせいもある。
たくさんの出場者のあとで弾くときは、すでに音に相当の狂いが生じていることもある。
ただこれは本番でなくても、繰り返し録音して練習してみると、自分の出しているつもりの音と、実際に出ている音には相当な開きがあることに気付く。
私など特に最近録音し始めたばかりなので戸惑うことばかりだ。
まず、思っているよりスタカートが短い。いや、短すぎる。
次に、思っているより音が明るい。暗くあってほしいところまで明るい。
つまり、総合すると自分が「出しているつもり」の音より、はるかに軽薄で
平板な表現である・・ということになる。
舞台ではこれがさらに増幅される。
とくにホールでは響きがフィードバックされるので、「あ、こんな音じゃない」と思った瞬間に緊張が走り、ボタンの掛け違いが始まる。
こういったことがなるべく起きないように、努力はしているのですが・・・。
