なにごとに関しても、「この程度」という加減というかアンバイが
大変重要なのだが、
一方、これほどセンスと経験を要求されるやっかいなものもない。

だいたいにおいて、私はやることが過剰だ。

サボテンの世話は「やってはいけない」とわかっていながら、
「どうにも辛抱たまらず」水をやってしまい・・・・・枯らす。
目玉焼きは「だいたい今がいいころ」と思いながらも「もう一焼き」とやってしまい・・・・・・カチカチにする。
モーツァルトは「天衣無縫に」と思いつつも、「ここぞというところで気張ってしまい」、
・・・・「情熱的なのはいいんですが、ベートーベン入ってます」といわれる。
ショパンは「上品なフォルテで」と思いつつも、バスというより「ドス」をきかせてしまい
・・・・「他人を脅かさないように」と指導される。

好みの問題といわれればそれまでだし、性格の問題といわれれば終わりだ。
世の中いくら進んできたといっても、味、音楽、人間関係、その他もろもろ、
感覚経験総動員の「アンバイ」にかかっているのだから、人生難しい。

この年になっても、まだまだこれをマスターするのは遠い遠い話だ。
でも、それでいいと思う。
少しずつ・・少しずつ・・・・少しずつ・・・・

ラベルの「ボレロ」の気長なクレッシェンドのように
辛抱するのも大事なこと(笑)。