A子71歳 P21 | 風合瀬のブログ

風合瀬のブログ

ブログの説明を入力します。

    グループホームでまたまたトラブルが発生。グループホームで暮らせる人たちはお金持ちが多い。裕福な家に生まれながら障害を持ち、グループホームに預けられた人たち。ただ彼らの多くは仕事を与えられ、工場での簡単な作業やトイレなどの掃除をしている。そこでいくらかの給料を頂き、お小遣いなどとして使う。自分で買い物を出来る子もいるが、私たちのような補助が一緒に出掛けることもある。

    そこで、本社のケア人がお金を着服していることが分かった。


「ほら、あの若い女の子。料理とかまったく出来なかった子よ」


    一緒に働いているアルバイトからこの話を聞いた。本社の社員はそこそこの給料をもらっている。学校を出てケアの免許があり、とても優遇されている。ただ、仕事が出来るか?と問われればNOだ。特に若いとこの仕事はキツイ。グループホームの子たちは、わがままだったり暴力的だったり、性格にかなり難があったり、ある程度人生経験を積まないと持たない。だから、仕事のほとんどがアルバイトの私たちがやっている。


「コロナ禍にこんな事件起こして、彼女どうするのかねぇ?」


「どうせ、他に行くんじゃないの?人いないんだからさ」


    アルバイトもいなくて、犯罪歴があったって即日で仕事が出来る業態がケアの現状。きっと彼女もどこかで同じ仕事をしているだろう…。私もこの年齢て雇ってもらっているのだから文句は言えないが、高齢社会の日本で社会保障が行き届いているはずだった。政治家はそういう約束を国民としていたはずだ。それがこの有り様。実は、こういうグループホームには、国や都道府県、区や市、それに支援企業から大金がつぎ込まれている。でも、それが現場に反映されることはない。天下り官僚などによって搾取される。今回の新型コロナウイルスでも、本社の幹部連中には色々な補助金が支払われているのに、私たち現場の人間にそれは入って来ない。そういう仕組みなんだ。