「ロシアにてワグネルが造反か?」
ワグネルというロシアの民間軍事会社が、ウクライナ侵攻のさなかロシアに対しクーデターを起こしたか?というニュースが飛び込んできた。
私が以前から懸念しているのは、ロシアのプーチン大統領というのは核兵器をためらいなく使用し、プーチン以外にもそういった時代錯誤な考えを共有する人々がいることだ!
ロシアとは、そもそも多民族国家であり、多岐にわたる民族の集合国家である。その中で中核を成すのが"スラブ民族"であり、そこにキリスト教が入って来ると、スラブ文化とキリスト教文化が融合しロシア正教が生まれる。
問題なのは、スラブ文化があまりよく世界に知れていないことだ。スラブ文化を簡単に説明すると、農夫が一番の神で、そこに日本の妖怪文化のような伝承が連なる。日本の特に東北地方の妖怪文化はロシアから来たものなのか?逆に日本からロシアに渡ったものなのか?どちらにしてもよく似ている。東北地方のねぶた祭りなどに出てくる鼻に特徴のある赤ら顔のオブジェは、ロシアから渡ってきた人々を表す?とも言われている。
スラブ文化、そしてロシア正教の中に厄介なものがあり、それが"霊魂"だとか"超能力"だとかいった話を、この21世紀にもなって真面目に捉えているという部分だ。
日本の東北地方でも"死者と話せる(イタコと呼ばれるが、実はイタコは昭和の時代に流行りだし、昔からの文化と言えるか?は疑義がある)"というのがあり、自分という存在(魂)は過去や未来と継続的に繋がっており、良く言えば子孫反映に繋がる話しになるが、悪い面では恨み辛みは子々孫々繋がって行き絶対に忘れない!という文化でもある。
それが、スラブ文化にはある。
また、スラブ人が多民族のロシアをまとめて行くために、強攻な思想を構築してしまった背景があり、それが共産主義であり社会主義でもある。片方で民衆は国家で得た利益を共有・分配し皆がしあわせに生きられる世界を求めながら、そのためには強固な政府の存在が必要である!という考え方。
社会主義とは、利益を共有・分配出来る社会の理想型であり政府とは利益を徴収・分配するためだけにあるとされ、共産主義とはその社会主義を構築させるための準備段階を言い、社会主義実現のためにはその政府が力を持つこともやむ無しとされる(社会主義・共産主義の考え方については明確に説明するのは難しい)。
これらの背景を考えたとき、プーチンというのはロシアの政治家の中で特出した考えを持つ人物ではなく、文化そのものがプーチンである!と考える必要がある。要するに、プーチン以外にも、今回のウクライナ侵攻は正義と考える人々がいて、核を使用することも当然の正義だと考える人々が一定数いることだ。また、恨み辛みを忘れない!という部分において、1990年頃のアメリカによる身勝手な中東戦争やそれを隠すための"フェイクニュース"を西側や日本が放置するなら、ロシアもまた同じことをすることに関し、西側や日本は認めなければならない!と考えていることだ。
アメリカが中東でありイラクに対し、大量破壊兵器や海に撒かれたオイルの映像をでっち上げておいて、それでイラクの一般人の殺害やフセイン大統領を捕らえアメリカの法律で処刑したことを、西側や日本が悪とはしなかったのなら、ロシアによるウクライナ侵攻、そしてウクライナのゼレンスキー大統領を捕らえロシアの法律で裁くことも認めるべきだ!それがプーチンでありロシアの政治家の考え方であり、それがうまく行かなければ核兵器を使うこともやむ無しと考えている可能性が非常に高い。
もし、プーチン大統領を暗殺したとしても、ロシアによるウクライナ侵攻は終わらないだろうし、核兵器使用の危険性も考えなければならないだろう。
文化とは難しい。ただ、平和は世界共通の良き考えであると信じたい。