抗体とは、人間などが持つ体外からの異物に対する免疫機能の一つで体内で生成される物質である。
免疫機能には、大きくこの抗体と貪食細胞などによる二つに分けられる。
まず、身体にウイルスなどの異物が侵入するとリンパ球などが異物を攻撃しその異物の調査をする。リンパ球にはTリンパ球とBリンパ球があり役割が違う。Tリンパ球はThymus(胸腺)で作られ攻撃と情報分析を主に行う。胸腺は心臓の上、肺の間にある。胸腺で作られたTリンパ球はその後身体中を巡り、異物をチェックしている。
胸腺は思春期頃最もその活動を活発にし、その後衰退して行き70歳頃までにその機能を終え脂肪に変わる。今回の新型コロナウイルスが子供にかかりづらく、年配者に重症化がみられるのはそのためだ。
次にBリンパ球。Bリンパ球はBone marrow(骨髄)で生成され、Tリンパ球から送られてきた情報をもとに抗体を大量に生成する。なぜ大量に生成されるのか?
抗体とはウイルス同様、生き物ではない。異物を分解(攻撃)する能力はなく、異物に結合することで異物を不活化したり、免疫を担う細胞を活性化させる作用がある。
抗体はY字型をしており、Yの上部の形が異物の形に填(は)まるようTリンパ球の情報でその都度変わる。
抗体は生き物ではないため自ら異物に働きかけをすることは出来ず、大量に生成されることで異物に填まるのだ。また、抗体そのものの大量発生により次の貪食細胞を活性化させる効力があり、貪食細胞の目印にもなる。
貪食細胞について。もう一つの免疫機能で、マクロファージや好中球などがあり、これらは異物に対し炎症や熱を起こすことで攻撃し最終的に食す。ウイルス感染で痛みや熱が出るのはこのためだ。
ここでウイルスについても少食。ウイルスとは生き物ではない!ここがまずポイント。ウイルスは生き物ではないから自ら動いたり・感染したり・増殖したり・変異することは出来ない。ウイルスは生命の設計図である核酸(DNAやRNA)とたんぱく質で出来た外殻からなる。核酸も外殻も生き物ではない。ただし、核酸が生命の設計図であることから非生物であることを疑問視する研究もある。
ウイルスは生物の体内にたまたま入り込むと、細胞が栄養などと勘違いして細胞内に取り込むことで感染となる。通常、異物であるウイルスを細胞は取り込まないのだが、外殻の一部であるスパイクというトゲトゲの中に細胞に"栄養など"と勘違いさせる特殊なスパイクが存在すると取り込んでしまうのだ。取り込まれたウイルスは細胞側が外殻を剥がし、中身の核酸を読み込む。核酸にはウイルスの大量生成の設計図が書かれており、細胞はその通りウイルスを大量生成しその後細胞はエネルギーを使い果たし死滅する。これがウイルス感染だ。
"風邪"という病名はない?!と聞いたことはないだろうか?それが上記の理由で、いわゆる風邪症状とは身体の免疫機能による症状(貪食細胞による攻撃)であって、その原因は様々である。ワクチンを射ち痛みや熱が出るのも同じ理由である。
ワクチンとは、大まかにいうとウイルスの核酸を取り除き外殻(特殊なスパイク)のみを身体に射つことで、Tリンパ球に特殊なスパイクの情報を知らせることで、その時々のウイルスのスパイクの形に合った抗体を身体に作らせるのだ。
なぜ?WHOも国もメディアもこのくらい説明しないのか?説明されれば世界は変わるはずなのに。