タイトルだけでは

何が何だかわからなかった

ジャーヘッド?

なんだよ

アメコミか?

なんで録ったんだ?

そう思ったが

Jakeが出てきて

うーんJakeが理由だな!

と思うが

それだけではないことが

冒頭の説明で判明する

そうだ

そうだ

そうだった

戦争映画だった

 

Jarhead = 海兵隊

(刈り上げてる髪型が瓶の口みたいだから)

 

うーむ

そんな知識がゼロの日本人には

このタイトルは

何か副題をつけていたほうが

良いのではないだろうか

などと思ったわけです

 

冒頭で

jarheadの説明をしているってことは

アメリカでも

一般的な言葉ではないのかも知れないですが

日本人の私には

ジャー=お釜

のイメージの方が

断然強い

 

だから

副題希望ではありますが

 

作品は

よろしかったです

 

今の戦争

 

プライベートライアンとか

硫黄島とか

フューリーとかとも違うし

ライフイズビューティフルとも

もちろん違うわけです

 

強いて言うなら

ハートロッカー

 

現代の戦争

 

 

敵も見えないまま

ずっと砂漠で敵を待つ

そして

この戦争の始まりはといえば・・・

 

前半でも出てくる

武器を与えたのは誰だよ・・・

っていう

アメリカと戦争の関わりの

難しさというか

複雑さを見せながら

 

やっぱり

戦争が人を狂わせていくというか

人の血が

大量に流れ

殺しあうシーンが

少ないからこそ

余計に

戦争の恐ろしさを

感じた

 

戦争が終わって

無事に帰国しても

終わらない戦争

 

「地獄の黙示録」を見ながら

やっちまえ!!

と盛り上がるJarhead・・・

人が殺害されるシーンも怖いが

こうやって

人が人を殺害することに

「善」を見出す・・・

見出さなくても

「殺してしまえ!」そう思ってしまうこと

さらには

それが集団で行われる様子は

とても恐ろしかった

 

そして

こういう心理状況の人って

いるんじゃないか

そう思ったりもした

戦場のシーンよりも

身近に感じて

ずっと怖かった

 

ゲームで

人を殺すシーンで盛り上がったり

ボクシングで殴り合っているのを見て盛り上がったりする

そういう人は

たくさんいるわけで

だからこそ

あぁやって戦争映画で

やっちまえ!!

そう叫ぶ人間が

決して

異常で特別な悪人

なんかじゃない

そこらにいる人で

自分にもそんな内面があるんじゃないか

そう思わせる恐怖を感じた

 

そして

いつ来るとも分からない敵に備える

精神的な疲労の恐ろしさ

家族や恋人からも

忘れられてんじゃないか

そんな不安

 

男だらけの

異様な空間

 

これが

女だらけだったら

どうだろう?

とか考えると

それはそれで

異様な空間というか

ネチネチした空間になるんだろうが・・・

 

男だらけの異様な空間で

トロイは

カッコ良かった

いつもゴタゴタがあると

止めに入る

それも男前に

(言葉少なに)

 

そんなトロイは

犯罪歴を隠していて

帰国したら

除隊されることになってる

仲間はそれを

知っていて

普通に接する

そして

戦争が終わり

アメリカに帰った彼は

亡くなってしまう

彼の死因は

語られていないのだけど

不慮の病や事故ではなく

自ら命を絶ったのではないか

自暴自棄なのか

直接的なのかは分からないが

 

戦争が終わって帰国した

スウォフォードとファーガスが

画面に出てきて

うわっと思うのは

その容姿の変化だった

ジャーヘッドと呼ばれる髪型を変えていた

だけど

棺の中で動かなくなったトロイは

昔のままだった

きっと除隊されていなければ

三等曹長のように

未だに戦場にいたんだろう

 

戦い・・・

戦場という状況に疲れ

馬鹿騒ぎをする

仲間の中で

正常を保ち

うまく仲裁していたように見えた彼が

最後に

イラクの将校を

「撃たせてくれ!」

そう叫びながら崩れるところで

彼の中の

崩れたバランスに気づく

 

人を撃つ

殺す

命を絶つ

そのことの意味が

別の形になってしまっている怖さ

 

確かに

あれだけ過酷な状況で

練習をしていたら

その腕を試したい

そう思うのは

至極自然なことのようにも

思える

スポーツで

的に当てる

どれだけ中央に当てることができるかどうか

そんな感覚になるのだろうか

 

どうせ

空爆で殺すなら

撃たせてくれてもいいだろう

 

どうせ

死ぬんだから

わざわざ撃つ必要ないだろう

 

このやりとりに

うーーーむ

と思ってしまう

 

そして

もう戦場は嫌だ

帰りたい

そう思っていた

スウォフォードたちも

結局は

日常に戻る

ってことは

できなくなってる

 

そんな

兵士をたくさん生み出した

湾岸戦争の結果を

どうとらえれば良いんだろうか

 

湾岸戦争を描いていても

他の戦争

今起きている戦争にも

言えることだということを

忘れてはいけない

 

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それにしても

ジェイクはかっこいい

相変わらずかっこいい

それは前から知っていたのだけど

 

トロイ役の彼も気になったのです

絶対見たことはあるが・・・誰だ!

と思ったら

やっぱり知ってる作品に

出とった!!

だけど

それより驚いたのが

彼の奥さんが

ジェイクの姉ちゃん

きっとこの映画に出た時に

ジェイクが姉ちゃんを紹介したのよ!

と勝手に盛り上がる

 

そして

ジェイクは

ダークヘアーのブルーアイズという

最高の組み合わせなことは知っていたけど

ニャロメの口が

さらに素晴らしいと

この作品で気づいたのです

つまりは表情も

素敵なのでございます

 

あぁカッコ良かった