前にも読んでいたのは分かっていたけど
まさか2013年だっとは・・・

通勤しながら読んだのだけど
7年前と同じように
自分の時代よりも
前だったはずなのに
懐かしい気分になる

私は
自分の子供時代を
こんな風に
その時代に
ふっと戻れるような文章で書くことはできない

その時の
微妙な感情とか
情景とか
そういうのを
あまり覚えていないから

覚えていないけど
人の書いたものを読んで
思い出す感じ

考えてみると
変なことだけどさ

でも
そうやって共感できるって
素晴らしいことだ

お父さんの無職とか
お母さんの病とかで
どんよりなったことが
7年前の自分と一緒で
嬉しいような
悲しいような・・・

*2013年3月5日**********

沢野さんは
椎名さんを介して知った訳だけど
絵も勿論、温かくって好きなのだけど
文章も素敵な温かさがある

あぁ
あの椎名さんの本でよく絵を描いてる人ね

と思っている人は
是非、本も読んでいただきたい


にしても
本当の暗い部分は書けなかったらしいが
お父さんが無職とか
お母さんの闘病とか
そして
自分の家族のこと+火事とか
子どもとの寂しい距離感とか
書かれていることは
重かったりするのだけどね

沢野さんの
意外な一面
という気がしたが
私は彼のことを何も知らない訳で…

驚いた


前半には
そんな素敵な絵と一緒に
子ども時代のことが書かれている

たまに友達が「紙石鹸」など持って来ようものなら大変な騒ぎになった。
(省略)
こんなものが、なぜ駄菓子屋に売っていたのか訳がわからないが、
子どもの夢を見る物をそろえておくのが駄菓子屋の使命だとするならば、
これは素晴らしいものであった。


この部分に私はやたら惹かれたりした
そうなのだそうなのだ
紙石鹸なんて訳がわからない
駄菓子屋なのに…紙石鹸??
何が楽しかったのだろう
普通の大きな石鹸の方が洗いやすかったのに

におい玉
こちらも全く訳が分からない物だ
こちらは女子専門の度合いが高かったから
沢野さんはお目にかからなかったかも知れないが…
においが付いているだけの不気味な玉
砂団子に使ったりもしたけど
あれは一体何が楽しかったのか
今となっては不明だが

まさに
夢見る物
だったと思う


子ども時代を書かれているところなんて
時代は違うのに
そうそうそうなのぉぉおおおお
というところがたくさんある

時代は違えど…

と思ったりして
今の子も感じるのかなぁ…こんな風に
と考えるが
その辺はもう未開の地です
分からない

だけど
すべてが一緒ではなくて
これが親の時代かぁ
と生まれた時から親のような気がする親の子ども時代を
想像するのに役立ったりする

この時代の悪ガキ
というかガキ大将ってのは
今では考えられないような
危険なことをしたりしたけど
良い時代だったなぁ
などと
その時代に生きてもいないのに
しみじみしてしまったりする

学年を超えて一緒に遊び
先輩となるガキ大将が色々なことを教えてくれる時代
それは素晴らしい時代だったと思う

放課後=遊ぶ時間

この式は私の子どもの時代もまだ当てはまってた

だから今の子どもたちの
放課後=塾や習い事(学校以外で勉強する時間)
になっていることは
心底可哀想だと思う
遊びたくても
皆が習い事に言ってるから
友達に会うために習い事に行くなんて…
おかしいよな…


そして
沢野さんが
楽器が出来たり
ヨーヨーが出来たりで
年上の人と一緒に遊ぶことがあったり
私には無かったから羨ましい


小学校の時から
中学高校の若かりし日の
女の子への想いも
格好付けた感じじゃなく
あぁそんな風に思うんだなぁ
って思う感じだ
なんか可愛らしい感じ
ほのぼのとするような