永遠


というものは何もない

ただひとつを除いて・・・


永遠に続くものは何も無い

すべてが変わっていく

好きでも嫌でも変わっていく

良くも悪くも変わっていく

とどまり続ける事は出来ない


ただひとつの永遠


それは


キリスト教では死は神のもとへ行くということになるのだと思います

だから

死後は永遠に続く終わりのない素敵な世界が待っているとそういう捉え方をしています

少なくとも私の身の回りにいるフィリピン人のキリスト教徒は


私は子供のころ

天国

を信じていました

そしてその後信じなくなりました


身内の死により初めて死を目の当たりにした時

正直、その人がいなくなってしまったということよりも

自分にも必ず死が訪れることの恐怖を感じた

夜な夜などこに自分は消えていくのか

そして自分は生まれる前どこにいたのか

自分はだれなのか

そんな事を考え、怖くなったのを覚えている

その時に物語に出てくる天国なんかがある保証はないじゃないか

ただの無になるんじゃないか

無って何なんだと思った


その後、一緒に暮らしてた猫が死んだ

そして無の意味を知った

無になることは自然の流れで

生まれてきたからこそ死があり、

死があるからこそ生まれてくるのだと

静かに死を受け入れた猫を見て

死は、次の世代に生を引き継ぐことであるのだと

次に譲るためにあるのだと

思った

その時に、死んでも自分は地球の一部であるような感じがした

それまでの死への恐怖感は減ったような気がした

そしてその後に訪れた


永遠


永遠にその猫に会う事は出来ないということだった

私にとってその猫は亡くなった身内よりも親しい関係であり

多くを教えてもらった存在だった

馬鹿みたいに思われるだろうけど

私の人生を変えたのはその猫だったといえる

だから会えない事はとてつもなく寂しかった

そしてその手触りを、その泣き声を、その温かさを忘れていく自分が恨めしかった

ただ自分が生きている限り、彼に教えてもらったことは自分の中にあり

生かされているのだと思った

自分が生きている限り


毎日、Markyの事を書いていて馬鹿みたいだ

けど、やっぱりMarkyのことだ

多くの人が私と同じように

「本当のことを言うと、彼のファンではありませんでした。

でも、今彼がいなくなったことを非常に悲しく思い、受け入れる事が辛いです。

あまり知らない彼の死を、何故こうも悲しく思うのでしょう。」

というような事を言っている人がとても多いことに気づく

そして、そこにキリスト教の言葉が出てくる


「彼は今、神のもとにいる。

幸せな場所に。

彼は今、天使と踊っている。

そして、私たちの天使になってくれている。

あなたの事は永遠に忘れません。

また、会おう。」


「まだ神が彼に与えた運命を理解することはできませんが、

彼の御心を誰がわかるのでしょう。

神には彼へのプランがあるのです。

彼は彼の使命を終えたのでしょう。

ゆっくり休んでください。」


「今、あなたがどこにいるとしても、幸せであることを祈っています。

また会いましょうね。」


というような

そして、少し心が軽くなる


高校の時に

神は人が死を受け入れるために作りだした創造物か?という討論をしたことがある

それに対しての私は半分Yesで半分Noだ

人を超える存在を感じるが、それが神なのか、天国があるのか、それは分からない

子供の時に、亡くなった人が皆死後の世界に行ったら定員オーバーになる

だから、無理だ

死後の世界は無い

と考えたりした


実際はあるのかも知れないし、無いのかも知れない

それは死んでから分かること

私が思う事は

この死という永遠の別れは

やはりとてつもなく悲しいことだという事

どんなに辛いことがあっても、永遠はない

永遠がこの世にあるように思えても、そんなものはない

いつか変わり、いつか終わる

この世にある永遠は死の別れ

何をどうしても戻ってこない

未だに、Markyが亡くなったのは冗談なんじゃないかと思う

夢なんじゃないかと

実際知りもしないのに、なぜこんなに悲しいのか分からない

ただ彼は永遠に戻ってこない

彼の作品をもう見る事は出来ないと思うと

その

永遠

の重さにやられてしまいそうになる


そう

いくら何をやっても、

願っても、

彼は戻ってこない


彼だけじゃない、

すべての命がこの永遠の別れを持って生まれてくる

だからこそ精一杯生きなくてはならない

そして、この永遠以外の永遠はないのだから立ち向かわなければならない

この永遠を人に突き付ける事や

自らこの永遠を手に入れる事があってはならないと思う


例えば、誤ってドラッグのオーバードースをしてしまった

そして命を落とした

ほんの一つの誤りでもそれは永遠を呼び込む

間違いだと叫んでも、逃げようとしてもそれは駄目

その永遠は確実にやってくる


愛する人とこの永遠の別れをする事は

生きていく上で必ずやって来ることだ

相手が去ることも、

自分が去ることも

ただこの永遠は辛すぎる

辛すぎる


今この瞬間にも

この永遠を

永遠の別れをしている人たちがいる


私は今この

永遠

の重さに立ちすくんでいる