尊敬する方のご命日にあたって思う事 | 膵臓癌になりました

膵臓癌になりました

2016年7月、膵臓癌と診断されました。それから今迄の経過を公開します。癌の症状や経過は患者毎に様々ですが、何方かの参考になればと思います。
尚、頂いたコメントは一応確認の上公開の可否を判断した後、公開致しますので反映は遅れます。悪しからず。

おはようございます。

 

今朝の天気は曇り時々雨。気温11℃、ほぼ無風。

 

体温:35.9℃

体重:83.9kg

血糖値 朝:171 昼:146 夕:123

 

今朝は曇りの予報でしたので、何気なくいつも通りに外へ出るとぽつぽつと雨が降り始めました。道も乾いており、正に降り始めです。めげずに傘を取り出して散歩開始。今日は控え目に標準コースをゆっくりと1600歩弱で歩きました。ラストチェックポイントの用水路の橋まで来ると雨も降り止み、傘をたたむ事が出来ました。

 

此処からいつもの日の出ポイントの対岸へ出ると、漸く待っていた白鷺が飛んでいる姿が目に入りました。今年も来てくれたんだなと、思いしきりです。

 

もう一つ、この所毎日頭を巡るのは、京都のオトさんの事。去年の春は会いに行きたくて、でもTS-1の後遺症で参っていた時期。とても京都まで出かける事が叶う状態では有りませんでした。この所、旅立たれる方が多く、ブログに書く事を控えておりましたが、5月8日はオトさんのご命日。退院後に予定している関西旅行に京都を入れようかどうか最後まで迷っていましたが、日程の都合でやむなく断念。とても残念です。今日はごめんなさい、溜まっていた思いを吐き出します。

 

ブログと言う匿名社会では、お会いしたいと思っても実名や住所等が分からないため、オフ会の様な顔を合わせられる場が介在しないと、本当の意味での人と人とのつながりが持てません。オトさんはご自分ではブログを書く事はなさらない方でしたので、奥様の猫姫さんが書かれる文章からその人物像を推し量っておりましたが、とても愛情豊かな方で、男気溢れる方と尊敬申し上げております。実は今回の旅行も、最初の動機はご命日に伺う事が出来ればとの思いでした。時期が近付くにつれて入退院を繰り返す状態となり、予定が立てづらくなり、結局間に合いませんでした。オトさんの生き様を反芻し、自分の人生の終わり方を考えると、親族や自分の名字の起源である本家の方々へのご挨拶をおろそかには出来ないと強く思うに至りました。オトさんごめんなさい。次は無いと思いながら素通りになりそうです。賽の河原で落ち合いましょう。でも、何とか機会を見付けられたら京都でお墓参りを画策しようかな。

 

未だ直接的に癌から来る自覚症状は何も無く、ひたすら抗癌剤の副作用で行動が制限される日々を送って参りましたが、今月に入り、一番のボトルネックとなっていたアブラキサンの副作用から来る足の痛みが軽減し、動きが取れるようになって来ました。抗癌剤も3rdライン。標準治療としては後は有りません。CTの画像では横ばいとの診断が続いていますが、マーカー値は着実に増加しています。Drも「来年の事を語るのは止めましょう」とやんわり残された時間を暗示して呉れています。鬼に笑われるのは悔しいのですが、先に旅立った戦友達の戦いの過程を見るに、武器・弾薬が尽きてからは、ゲリラ戦である非標準治療に望みを掛けるか、抵抗を止めて座して最後の時を待つかのどちらかになります。そこからの残された時間も凡そ想像が付きます。

 

この病気になって、「やりたい」と心の底から思ったのは昨年6月に始めて参加させて頂いたすい臓癌カフェを東京以外でも開催する事。患者同士が情報を交換し合い、実際に経験して来た事を顔を突き合わせて語り合う重要性を切に感じたからです。東京での開催だけでは参加者は事の性質上、関東近県の方に限られてしまいます。大阪を中心とした地域は心配していませんでした。患者数も多く、キノシタさんやハマリョウさんの様に発症からの期間が長く、この先の想定余命の長い方が沢山いらっしゃるからです。実際にオフ会も定期的に開催されています。更には来月2日にはすい臓癌カフェと同じ形態での規模の大きいミーテングが開催される事となり、期待通りです。私が必要と考えるのは北は北陸、東北、北海道。西は九州、中京地区です。更に言えば関東甲信越の外周に近いエリアでしょうか。患者数はそこそこいらっしゃるものの、全くと言っていい程組織化はされていない。かろうじてカフェの常連でもある押川先生が宮崎を拠点に、がん全般の患者会を持たれています。しかし、すい臓がんは足が速く、治療法も少なく、何か別のすい臓がんに特化した組織が必要かと考えています。

 

さて、入院の日の朝と言うのに長文で失礼しました。この先1週間程別荘へ行って参ります。多分病棟は西側と思いますので、朝日のレポートは出来ないと思いますが、帰って来たら直ぐに西への旅立ちです。宿探しやオフ会の準備で余り退屈せずに過ごせるかと思っています。入院が伸びないよう、看護師さんの言う事を良く聞いて(何時もは不良患者なのがばれる?)予定通りに出て来ようと思います。

 

では、この後は暫く病院のベッドからの投稿になります。

 

 

癌と闘う戦士達の村

↓ ↓ ↓ ↓


にほんブログ村


にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ がん 闘病記(現在進行形)へ
にほんブログ村