入院11日目:mFOLFIRINOX 4回目開始 | 膵臓癌になりました

膵臓癌になりました

2016年7月、膵臓癌と診断されました。それから今迄の経過を公開します。癌の症状や経過は患者毎に様々ですが、何方かの参考になればと思います。
尚、頂いたコメントは一応確認の上公開の可否を判断した後、公開致しますので反映は遅れます。悪しからず。

おはようございます。

 

今朝の天気は曇り。

 

体温:36.2℃

体重:84.0kg

血糖値 朝:159 昼:186 夕:201

 

空はどんよりしています。病棟に居ると外の空気感が全く分からず、見舞いに来ている方々の服装や聞こえて来る言葉で外の様子を知ります。何だかまどろっこしくて外へ出てみたい気もしますが、中々叶いません。点滴のポールをガラガラしながら駐車場を歩いていたりすると何事かと思われてしまいます。

 

昨日からmFOLFIRINOX第4回目がスタートしました。アトロピンも無事イリノテカンの前に入れてもらい、厳しい下痢も全く無し。流石はサリンの解毒剤(そちらの方が有名ですが、消化器の動きを止める薬です)今の所、副作用も少なく、快調です。イリノテカンの下痢で苦しんでいる方は主治医に頼んでみて下さい。FOLFIRINOXだけではなく、大腸がんでよく使うFOLFIRIでも同じように使えます。

 

昨日の昼からインシュリンの量は倍増。それでもステロイドによる血糖値上昇を抑えきれません。残ったすい臓はその機能をどんどん失いつつある気がします。

 

さて、今日は5-FUの水筒が付いているだけで、とても暇な1日になりそうです。自宅の方はと言いますと、介護ベッドの搬入が有ります。町内会の桜並木の花柄掃除も有る様で、結構大変そうです。私がいても出来るのは邪魔だけなので、入院していて正解だと思うのですが、とにかく家族に感謝。

 

今日の最後は昨日の困ったちゃん。

 

朝から妙に静かだったSさん。どうしたのかと思ったら、どうもどこかが痛いらしい。しかもかなり。夕方4時過ぎから先ずは奥さんと喧嘩。奥さんが痛む様子にナースコールをしようとすると、怒鳴りつけてさせません。尤も、ナースセンターの真ん前なので、声で呼べば分かりますが、、、。実際、騒ぎを聞きつけた看護師さんがやって来て話を聞き出すと、面白い論理が展開されました。要約すると「医療スタッフの皆さんが私の癌を治そうとして頑張ってくれているので、自分も頑張って治す。だから我慢できる痛みは頑張って我慢しなくてはいけない」。ハァー?Sさん、この病院のどのスタッフも緩和に移行したあなたの癌を治そう等と微塵も思っていません。安らかに最後を迎えさせるために動いていますよ。と私の心の声。少し黒い部分が前に出て来ていますな。

 

病棟の看護師では埒が明かず、内科の主治医と緩和の主治医に緩和チームが総動員でやって来て説得する事40分。最後は緩和の主治医の言葉が効いたようです。「Sさんは癌と闘いたいんですよね。でも痛みを我慢するには多大な体力が必要なんです。痛みを我慢しても癌に攻撃をすることは全くできないので、痛みは我慢せず、その温存した体力で癌と闘いましょう。私たちはそのお手伝いをしようとしているんですよ」。流石は緩和の医師です。内科の主治医は切れそうになっていたのですが、終始話を聞いては穏やかな声で患者の心の壁を取り除いて行く。これが緩和なんだと思いました。結構注意して聞いてしまいましたが、治療と言う言葉は1回も登場しませんでした。

 

と言うわけで、昨日もしっかり困ったちゃんでしたが、結構勉強もさせていただきました。有難うSさん。

 

 

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