午前二時 目が覚めた
暗い部屋 明かりは何もない
外の音さえ 何も聞こえない
温もりなど 何処かへ消えた


照明に手を伸ばす
この虚無な黒から抜け出したい
早く 早く 虚ろな目がまた閉じる前に


コルクの板に張り付けられた 写真
一緒に映る笑った二人
脳裏の何処かに張りついた 思い出
思い出す沢山の日々



なんで なんで 行ってしまったの
二つだけの合鍵を置いて
なんで なんで 帰ってこないの
あの頃の様に此処で抱いて


切な過ぎる出会いと別れ
こうなることが決まってたのなら
あの時あの場所に
行くことなどなかったのに





午前五時半 眠りを忘れ
窓から射す 日光がうっとおしい
五月蠅い 外の騒音
冷え切る 寒い部屋


照明に手を伸ばす
もう一度黒の世界へ入りたい
早く 早く 虚ろな目で世界を見る前に


コルクの板に張り付けられた 写真
一緒に映った場所は何処
脳裏の何処かに張りついた 思い出
思い出せない虚ろな記憶



なんで なんで 行ってしまったの
一通の手紙も置かないで
なんで なんで 帰ってこないの
あの頃の様に此処で微笑んで


切な過ぎる出会いと別れ
こうなることが決まってたのなら
あの時あの場所で
君の震える肩に触れなかったのに







きっとこれが 最後のゆびきり



一番小さな指と指
触れ合い離し誓う またね


表情は見れないけれど
確かに感じる君の笑顔
なんで?最後に止まらない涙


あと少し触れていたいのに
離さないと成立しない 誓い

ずっと守る約束は
離す事で成立する

こんな切ない儀式
誰が何処で考えたのかな



きっとこの世の沢山の人がした誓い
そして、多くの人が離れた誓いだけど
今ここで真似てみよう
もしかしたら指は離れても
想いは繋がり続けるかもしれないから




ここにいる二人は
多くの時間を共に 過ごした


振りかえり歩く君の
確かにわかる震えた背中
なんで?最後に君を見る僕は笑顔


もう会うことはないけれど
笑って見つめてくれた 瞳

ずっと守るよ約束


離した指は熱すぎて
こんな切ない儀式
けれど僕の想いはいつまでも



きっとこの世の沢山の人がした誓い
そして、多くの人が離れた誓いだけど
君の願いだからしたんだよ
指は離れても君の笑顔が最後でも
想いは繋がり続けるはずだから







散りゆく定めは桜
僕らよりずっと奇麗な花なのに
僕らよりずっと早く散る命


奇麗な桜は知っている
この世界の醜さと切なさを
生まれた事の後悔を知る
木の幹が花を散らす


散っても なお美しい
美しいまま この世界を去る


僕らに真似ができるだろうか
できるわけがない
僕らは醜いから
生きていたいと願ってしまう



桜の花はきっと
風と共にどこか遠くへ
この世界より奇麗なところへ
行きたいと願ってるのだろう
だから、少し冷たい春風と共に


新しい一歩へ散って舞う
なんて美しいんだろう