【メロキュンプレゼンツ!! 《ハッピー♡プレゼント!!》】への参加作品です。〔前編〕 | なんてことない非日常

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【メロキュンプレゼンツ!!《ハッピー♡プレゼント!!》】に参加しましたと言っておいて・・・蓮誕を逃すという大失態!!
そして今日も書き終えられなかったので中途半端アップ・・・・・・。
本当に申し訳ない!!その上メロキュンにすらならないかも!?
それでもよろしければ笑ってお納めくださいませ~~~~。




§Danger Gift~取り扱いの際には細心の注意を~ 前編





 彼女は言った。


「けしてここで開けて見ないで下さいね?!家に着くまでは、けして開けないで下さいね!?」・・・と。


(・・・・・・デェジャブ?・・・こんな昔話なかったか?)


機を織っていた元鶴の美女からの願いだったか、海底に誘い込まれた男を長年閉じ込めていた竜宮城の主である美女からの苦言だったか・・・。


(どっちにしろ、いいことにはならなかったよな・・・)


両方とも、開けてみてしまった後は逃げられたり老いたりと散々な結果が待っていた。


(プレゼントでこんなにも根性試しが待っているなんて・・・・やっぱり最上さんにはどんな学習能力をもってしても斜め上を行くな・・・・)


蓮が抱えているのは、つい今しがたキョーコから渡された誕生日プレゼントだった。
わざわざ楽屋まで訪ねてきてくれてと、笑みを溢す(顔をグダグダに崩す)と小さな悲鳴を上げて先程の呪いの言葉を残し出ていってしまったのだ。

相変わらずの行動だが、気をきかせて出ていった社のためにももう少しいて欲しかったがそうもいかないだろう。
キョーコにも蓮にも時間がたっぷりあるわけではない。
二人とも日本を代表する名俳優となってしまったのだから。

小さくため息をついて、他のプレゼントと混ざらないように自分の手持ち鞄の横に置こうとした時『ガササッ』と中の物が主張するかのように小さな音を立てた。


(・・・・・・・・・いやいや、俺は違うから)


一瞬、中の物を見たい衝動に駆られ箱の裏側にある止めテープに手が伸びかけたがすぐさまひっくり返し鞄の横に置いた。


(俺はあんな愚かな失敗はしないし、今まで散々学習してきてるし・・・・俺は・・・大丈夫・・・・)


「蓮!どうだった~!?キョーコちゃんの・・・プレ・・ゼント?」


妙な緊張感を持ってキョーコから受け取ったプレゼントを睨みつけている蓮に、社は首を傾げた。


「・・・・なにしてんだ?」


「開けては・・・ダメだといわれていて・・・」


「・・・・・・・・・・・・・」


そうですか・・・・社は半眼で自分の心と葛藤する蓮に呆れ返りながら、次の仕事に移動する旨を伝えた。

なんとかキョーコのプレゼントから視線をそらし、これからの仕事に頭を切り替えた。
仕事を終えればあとは帰宅するだけ。
途中で開けるなどという失態は免れる。
そう思い込み、今日の残りの仕事に挑んだのだが・・・・・・。

そういう時に、何故かトラブルに次ぐトラブル。
遅刻してしまった共演者の到着待ちなど、ムダに控え室にいる時間が増え蓮はその度キョーコからのプレゼントとにらみ会う状況に陥るのだった。



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