「夜明けのすべて」
観て来ました。
会員になっている最寄りの映画館、まさかの上映無しで‼️ビックリ‼️
慌てて近場の上映映画館を探す。
車で小一時間の所にある映画館で上映しているらしい。

うーむ、方向音痴のさざれ石。
一人で行ける自信がないショック

映画好きの夫を誘い、行き帰りの安心🚗を調達ウインク

ここから、ネタバレになります。
それは困るよ〜えー?って方は、作品をご覧になってから、また読みに来ていただけたら幸いですドキドキ





良かったよ〜。
号泣笑い泣きとか、そういう感動ものでは無いけれど、パニック障害やPMSの人たちをごく自然に温かく見守る職場が描かれて、その障害をことさら悲劇的に扱うことなく、いろいろあるけどやっていけるよ、という明るさが感じられて。

音楽がめっちゃ癒し系で、途中ウトウトしてしまった😅

上白石萌音ちゃんの藤沢さんキャラが嫌味なく、観客に好感持たれる演技だと思ったし、北斗くんも、肩の力の抜けた演技で、わざとらしくなくて、素敵な役者さんとして、スクリーンに存在していました✨

今まで何本か北斗くんの映画やドラマを見たけれど、今回の「夜明けのすべて」の山添君。
めっちゃ出色じゃないですか?
人との関わりが苦手そうだな、というエピソード(シュークリーム断るくだりとか)を、自然に演じている。
嫌な奴という感じでもなく、あー、そんな風に断っちゃうか…、ちょっと人間関係大変そうだなと思わせる。

そこに、藤沢さんのキャラ。
自分が失態を冒す度に、お菓子を買って迷惑をかけたと思われる同僚に配って歩く。腰を低くして済まなそうな笑顔で。
生クリーム苦手なんで、という山添君の言葉を「甘いもの苦手」と脳内変換し、次は甘くないお菓子を彼のためだけに買うという気遣い。
時におせっかい気味の行動。
そんな藤沢さん、凄く仕事が出来る。プラネタリウムの音声の言葉を考える天才。感性が優れているんだろうなあ。
山添君も、本来は頭が良くて仕事が出来て、大手の会社に就職できたんだろうし。

人間は、凸凹(でこぼこ)である。

どんな人も、良い所、得意分野があり、悪い所、苦手な分野がある。
それを理解すれば、障害を理解し受け入れたり、互いに支え合って生きられるよね。
同僚の子育て中の住川さん。
みんなでお店で夕食?の時「一旦帰って子ども連れて行くから、端っこの席空けといて〜」って気軽に頼んでる。
寅さん(男はつらいよ)に出てくる、隣のタコ社長の会社を思い出したり。
若い社員を息子のように心配したり、暖かい会社で。
昭和時代は、こんな会社多かったかも。
社員旅行とか面倒くさいこともあったけれど、何かあれば同僚を気にかけて、ね。
栗田社長は、身内の自死という悲しみを知っているから、それが社員への優しさや思いやりの源なのかな。

さざれ石、ラストシーンにもグッと来てしまった。
社員同士でキャッチボールをしていて。
段々と興に乗って来て、暴投してしまって相手が取り損ねる。
そこで映画は終わるんだけど、多分、取り損ねたボールを拾いに行って、またそのまま楽しくキャッチボールを続けるんだろうな、と思わせる雰囲気で。
それを見て、時に暴投してしまっても(PMSやパニック障害の発作で周りを心配させてしまっても)、「あー、ごめん、ごめん‼️」って謝れば「いいよ、大丈夫だよ👌」と受け入れてもらえて、それまで通りのキャッチボール(いつも通りの職場)を続けていくことができるよニコ
って、そんな前向きな明るいメッセージを感じた、ラストシーンでした。

他人に暴投されても、笑って受け入れられる余裕を持ちたいな、と思わせられた素敵な映画でした。

病院に通うシーンもありましたが、「治りました、メデタシメデタシ」ではなく、その病気と付き合って生きていく、という逞しさも感じられて、北斗くん、本当に素晴らしい映画に出演したな、嬉しい、誇らしい気持ちで帰路に着きました🚗
もっともっとたくさん、松村北斗の演技を見たい‼️と貪欲な気持ちにもなりましたキラキラ

それから、三宅唱監督。
若い監督で、ラッパーみたいな強面だけどウシシ愛に溢れる作品を作り上げていて、他の映画も観てみたくなりましたよね〜ほっこり




ではでは、長くなりましたが、最後までお読みくださり、ありがとうございましたニコ